トノガワ産ペレット生産始まりました
近所のおばちゃんがふるいにかけているのは、ペレット。
ペレットストーブの燃料であったり猫砂として売られている、木の粉を押し固めたつぶつぶです。
トノガワ産ペレットの特徴とは
今朝、大豆に水やりをしていたら、お隣さんから「時間あったら寄って~」という声がかかりました。そのお隣さんは、以前から酒樽の底とふたを作られている職人さんです。
話を聞くと、新しい商品にペレットをラインナップするのだそうです。その特徴を3点に要約すると次のようになります。
特徴その1
吉野のスギが使われ、山にお金が還ります(山の手入れにつながる)
特徴その2
原料がスギの木なので、化石燃料と違い二酸化炭素の排出は実質ゼロ。
特徴その3
トノガワで、小さな経済が回ります
作るのは、スギを知りスギた人
スギの原木丸太の赤身をかんなくずにして、ペレット製造機へ投入されています。できたペレットは、ほんのり木の香りがします。
ところで、お父さんの代から、吉野杉を加工して製品にすることを生業にされています。ご自身の代になってからは、日本酒を入れる酒樽の底とふたを作られてきました。小さな頃から吉野杉が生活と共にあった、スギを知りすぎた職人さんです。
ところが、コロナ禍で酒樽の需要が激減。そこで、持ち前の行動力とアイデアを生かし、これまでできなかった新製品の開発に使うことに。
ちなみに、酒樽の樽丸(側面)と底、ふたには吉野杉(源平と呼ばれる部分)が使われます。スギの木は真ん中部分が赤く(赤身)、外周部分は白く(白太、しらた)なります。源平とはその赤身と白太の境目の部分を使うので、赤身の大部分は不要となっていたわけです。ペレットは、その不要部分の利用につながっています。
その他にも「小技」があります
小技ではなく、「小技」。
写真のように、こんなに薄くてくるんって巻いてしまうほどの単板(単板)が作れたり、木目がつるつるぴかぴかに光る、より高度なプレナー(かんな)がけができる腕と機械をお持ちです。
スギにはインフルエンザのウイルス効果や制菌効果があるとされています。衛生や食品関係に役立ちそうです。そういえば、かつて肉屋さんってこんな単板で肉を包んで渡してくれていませんでしたか。
ペレットだけでなく、こうした単板や木材の利活用についての相談があれば承ります、とのことでした。関心がある人がいらっしゃったら、コメント欄へその旨ご記入お願いいたします。
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