勉強を楽しくする方法71〜想像と創造〜
今の現状が何となく不満で、「こうなったらいいのにな」ということを想像してみる。
「上手くいきすぎて、こうならないかな」と考えてみる。
想像力を駆使するということは人間だからこそできる芸当だ。
しかも、使って減るものではない。
むしろ、想像力がさらなる想像を生み出す。
想像の連鎖が起きて、現実感が薄れてくることさえある。
次に、それを想像のまま終わらすのではなく、いかに実現できるかを考えてみる。
想像したものを実現するためにアイデアや価値を「創造」する。
自分の絵空事としてのアイデアを想像するとともに、現実世界で実行に移すためのアイデアを創造するのだ。
日々の仕事やプライベートな出来事を通して、人間は自分の人生から「どうあるべきか」を考え続け、自分なりの正解を発見していく。
そして、自分の価値観を作り上げていく。
ついには、多くの人とその価値を共有したり、伝えたりする活動をしたいと思うに至る。
その時に、「こうなったらいいな」という想像力を働かせ、では「これをやってみよう」ということで創造力を働かせることになる。
その時に、自分なりに色んなことを調べたり、聞いたりすることになるだろう。
今まで獲得してきた知識や情報を総動員して、アイデアを実現するために行動することになる。
本来的には、こういう時に勉強の価値が発揮されるのかもしれない。
逆に言えば、勉強の価値を引き出すためにはどうすれば良いかを考えてみる。
今まで学んできたことを存分に使い切るにはどうしたらいいか。
それは学びを蓄積しながら、自分の頭で考えて、自分の「こうなったらいいな」を大切にすることだろう。
教科書やテキストからは、誰もが見たことがある知識や情報を学べる。
そこから、自分なりに発展させて生まれた想像の世界は、誰も見たことがない世界かもしれない。
しかし、そのアイデアによって多くの人が救われたり、助かったりするかもしれない。
その時に創造力の一手があれば、その「想像」は現実の世界に実現するかもしれない。
つまり、学んできたことを本当に活かそうと考えるならば、想像力と創造力を駆使して、自分で生み出す側にまわることだ。
お手本から離れて、「自分ならどうするか」と考えてみる。
その時に、今まで学んだ知識や概念を全く使わなくなるだろうか。
自分で考えるということは、知識を全く使わなくなるのではないか・・・
実際はその逆で、今まで学習してきた知識をもとに、考え、判断し、構成していくことになるだろう。
想像力と創造力を駆使して、社会に新たな価値を加えていく。
勉強で蓄えられた実力は、自分の頭で考えていく時に、真価を発揮するのだ。