仮説を持つだけで実践意義が生まれる
「こうなるのではないか」という仮説は、実践のモチベーションをあげる。
シナリオや予測を持って取り組むことで、実践意欲は自ずと高まる。
しかし、多くの場合、仮説は持たれないまま取り組まれる。
自分でやりたいことですらなく、誰かの求めに応じてやっているということも生じてくる。
そうなると、実践は強いられたものとなり、目的を見失ってしまったり、惰性に陥ってしまうことさえある。
ある程度、結果を想定することこそが検証を生み出す。
「本当にこうなるのか?」という問いが、活動への集中力を研ぎ澄ます。
未来に関しても同様である。
こうなってほしいという未来と統計的にはこうなるという未来を描く。
しかし、統計通りに進んでもらっては困る未来もあるはずだ。
そうなれば、違う未来を創る方法を考える。
そして、今から動いていけばいい。
未来というのは、まだ自分でコントロールできる余地が残されているのだ。
そして、仮説を設定した未来と、ただやってくるのを待つ未来とでは根本的に自分の活動範囲もおそらくは成果も大きく異なってくるはずである。
一見、面倒に見える仮説を描くという行為は、綿密に想定するほどに未来の自分を助けることになる。
10年先を見つめて、今を全力で取り組めるようになるには、仮説をまず持つことが重要となる。