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季節で変わる痒みケア② -夏秋編-
前回に続いて、季節別のケアについてお伝えします。
■夏のケア(6月~8月頃)
汗と皮脂、高温多湿が気になる季節です。特徴的な症状は、汗かぶれ、あせも、皮脂による痒みなどです。
【具体的なケア方法】
1. 清潔ケア
汗や皮脂の多い時期は、外気中のほこりやウイルスも付着しがちです。こまめにシャワーや入浴をして清潔に保ちましょう。そして拭き取りは優~しく!ごしごしは厳禁です。速乾性タオルなどを使ってもいいですね。
2. 冷房対策
お部屋の温度が28度を目安に、エアコンの温度設定をしましょう。上がりすぎず、下がりすぎず…。エアコンの風が直接当たらない工夫も必要です。(お肌カピカピになっちゃう)
3. 保湿ケア
冷房の影響もあり、この時期お肌は意外と乾燥しています。お化粧水やジェルタイプの保湿化粧品で、うるおいを守りましょう。こまめな水分補給は、お肌のためにも大切です。
■秋のケア(9月~11月頃)
気温変化の大きい季節の変わり目。夏の疲れも出て、お肌のバリア機能が低下しやすい時期です。
特徴的な症状は、乾燥による痒み、肌のゴワつき、かさつきなどです。
【具体的なケア方法】
1. 保湿強化
保湿化粧品は、粘度の高いクリームタイプへの切り替えがお勧めです。セラミドが配合してあると、角質層に必要な成分を補うことができます。しっかりむらなく補えるように、重ね塗りをすると良いですね。
2. 入浴方法
熱いお湯は、お肌の乾燥や痒みにつながります。ぬるめのお湯(38-40度)にゆっくり浸かりましょう。保湿系の入浴剤を活用するのもおすすめです!もちろん、拭き取りは優~しく。
3. 環境整備
乾燥を感じないうちから、加湿器を使うようにしましょう。のど風邪の予防にもなりますよね。シーツや衣類の素材も、綿などお肌に優しいものを使いましょう。
■プロのエステティシャンからのアドバイス
特に季節の変わり目には、以下の点に注意しましょう:
急激な環境変化を避ける
新しい製品は少しずつ試す
違和感があればすぐに中止
季節に応じたケアは、決して難しいものではありません。日々の小さな気づきと、こまめな対応が大切です。
特に高齢者の方は、自分で症状を訴えにくいこともあります。ご家族の皆様も、季節の変わり目には特に注意深く観察してあげてくださいね。