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FC岐阜の皆さんへ

初めての移籍

21歳の夏、FC岐阜への移籍は特別なものがありました。
まず選手として初めての移籍だったこと、それに生まれて初めて親元を離れて生活すること。

ピッチ内外でこの移籍は怖くて不安がたくさんありました。

FC東京からの期限付き移籍でしたが当時はまだあまり期限付き移籍をしたあとに元のチームに帰るというのはあまりなかったと思います。

なので自分はFC東京はクビになってもう帰る場所はない。

ここでどうにか活躍してプロサッカー選手をまだ続けたい!

チームと共に這い上がりたい!

自分をクビにしたFC東京を見返して、帰ってこいっていってもらえるような活躍したい!

そんな風に思って毎日プレーしてました。

チームは見本になるようなベテラン選手が数人いて、その他は大卒1.2年目の自分より少し先輩の選手達が多かったです。
自分が加入した時、選手たち全員がハードワークして戦う姿勢を出していてこのチームなら成長出来ると確信しました。

当時のFC岐阜はグランドもなくて毎日いろんなグランドに行って練習していたし、シャワーもなくて水道をシャワー代わりにしたり、ロッカーもなくて車で着替えたりしてました。
でもみんなで乗り合いで何十キロも離れたグランドまで行ったり、高卒の自分は大卒選手の話聞いたり可愛がってもらってめちゃくちゃ楽しかったです。

プレー面でも所属期間ほとんどの試合に使ってもらい天皇杯でベスト8まで勝ち進んだり1年間通してプレーすることの難しさやコンディションの調整の仕方など、本当に成長出来たと思っています。

FC岐阜でもう後がないと思って取り組んだ1年半で本当に魂が磨かれたし、仲間やサポーター、良くしてくれるお店の方などに助けられて素晴らしい時間を過ごせました!

もしFC岐阜に行っていなかったら自分はもっと早く現役生活が終わっていたと断言出来るくらいFC岐阜に行けて良かったです!

本当にありがとうございました!

これは余談ですが妻とも岐阜にいる時に出会って結婚したので感謝してます。笑

これからも岐阜の街には家族で行くと思うので美味しいものを食べられるのを楽しみにしてます!!


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