クジラとカバとウシのルーツは同じ⁉
近年、図鑑などでは【クジラ偶蹄目(ぐうているい)】という名前が載せられています。偶蹄目とはウシの仲間の事ですが、どうして一緒の分類になっているのでしょう?
まずクジラ類と偶蹄類の祖先と言われている【パキケトゥス】を見ていきましょう。
これがパキケトゥスです。パキケトゥスの生息地はパキスタンの水辺周辺で生息していました。、約5300万年前に生きていたと考えられています。そしてパキケトゥスはクジラ類の最も古い化石として知られています。このパキケトゥスがどうカバやウシになったのかは分かっていませんが、私はパキケトゥスが何らかの原因で水辺との生活から離れて進化したと考えます。クジラの方はパキケトゥスが海に進出し、海での生活に慣れ進化したと考えます。
しかしDNAの解析が進化した近年では、化石を主とした解析が見直されたため、クジラ類と偶蹄類のDNAの比較と解析が行われました。しかしDNAの解析をする時、クジラの種類によって様々な系統樹(けいとうじゅ)が分かれてしまい、うまく分類できないという結果を生んでしまいました。
クジラとカバの見た目の共通点は【水中で子供を育てる】や【体毛がほぼない】などがあります。ですが先程、話したDNA分類が間違っているわけではありません。DNAには、ごくたまに異常がでます。その異常とは【DNAの鎖に切れ目がでたり】、【DNAが置換したりします】この置換こそが【突然変異】です。この置換は古代の化石ほど起きている場合が多いです。なのでDNAで正確にわかるのは約1000万年前と言われています。
今回の結論としてはこの【カバ、ウシ、クジラのルーツ同じ説】は私の意見ですが、同じであると思います。理由はルーツが同じだと、同じ特徴が多いからです。例えばチンパンジーと我々ヒトはネズミのような食虫動物である生物を祖先にもっていますがこの二種は似ている点が非常に多いためです。この下の生物が二種の祖先です。
なので私は同じルーツだと思います。誠にありがとうございました。