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Q&A 散歩中の匂い嗅ぎ

Q. 散歩中の匂い嗅ぎはおおむねネガティブな意味合いしかないため、飼い主が決めた場所以外ではさせないほうがよい、と教わったのですがそうなのでしょうか。

ネガティブと考える理由は?

犬にとって匂い嗅ぎは情報収集です。何故匂い嗅ぎをネガティブな意味合いしかないと決めてしまったのか、そのいきさつは分かりませんが、犬が匂い嗅ぎをすることで起こる人間にとって不都合な部分に焦点を当てたアドバイスのように見受けます。例えば
 ◆匂い嗅ぎに没頭してお散歩が出来ない
 ◆汚れたところに鼻を突っ込む
 ◆拾い食いをしてしまう
などが考えられます。脚側歩行やオビディエンスには匂い嗅ぎはやってほしくないものでしょうし、盲導犬などの使役犬にも匂い嗅ぎはさせないでしょう。

匂いは情報

しかし、初めに述べたように、匂いは犬にとって情報であり、匂いを嗅ぐことで情報収集をするのですから、その情報収集行動を阻害されることで犬は不安を感じるかもしれません。実際、不安を抱く犬は匂い嗅ぎをして落ち着こうとする行動をとりますし、知らない場所に行った時はまず匂いを嗅いで確認する行動を見受けます。

匂いでストレスを感じたら

時には有害な匂いもあれば、情報収集ではなくただ気持ちの焦りから匂い嗅ぎだけをしている場合もあります。これがネガティブな匂い嗅ぎだとしても、それを事前に察知して匂い嗅ぎを阻止することは人間には不可能です。ではどうするか。シンプルに匂い嗅ぎをしていて犬がストレスを感じているようなら、呼び戻して移動したり、他の事に興味を持っていくなり、また犬が移動したがっていたらそれを素早く察知する等、補助するのがいいでしょう。

犬の読書

こう考えてみてもいいかもしれません。匂い嗅ぎは犬の読書だと。その中には美しい小説もあれば、ときめく恋愛物語もある。時には恐怖いっぱいのオカルトものもあれば、ずっと考えていたくなるようなミステリーもあるかもしれません。本は情報源です。そしてもし有害図書にであったなら、犬自身が自ら離れる力を持ち、飼い主も介添えできるといいのではないでしょうか。

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