日本の音楽① はじめに
日本の音楽、というといわゆるヒットチャートをにぎわす邦楽と言われる音楽が世を席巻しているのが世の中でいう現代における日本の音楽の位置付けになるのは間違いないと思います。
また、こうしたプロの現場をのぞかせて頂いても、どれを売る、売れる、流行りは、今こうなっているからこうするといいという話が主であり、そこも現代の最先端の変化を知る事ができたりして面白い部分ではあるのだけど、New YorkやNew OrleansのJazzの現場の末端を体験してみてアメリカの伝統音楽としてのJazzという位置づけ、現状80年程の時間を有した音楽を保存する、と言った試みも見てきたのもあって「自国の伝統音楽はどうなっているんだろう?」といった興味を抱かせてくれました。
で、なにをしてみたかというと主に民族音楽学、比較音楽学、音楽人類学や文化人類学などの文献を掘り下げる、、というと学問じみていて仰々しい感は否めないのだけれど、これが面白くて、まずべたな所から始めるとすると、明治以降の日本の音楽教育の特異性、おたまじゃくし、いわゆる五線譜は読めるが雅楽や声明、箏楽などはもう専門家以外だれもしらない、という断裂が起きていて、、というような話から始めようかなと思っています。
それから三味線や筆の音楽、浄瑠璃や義太夫、歌舞伎や能などの演劇に置いて発展した音楽など。
牛歩の歩みですが少しづつシリーズ化してお話しようと思います。
もしよければおつきあいくださいませ。
近藤寛峰