公認会計士なら、やっぱりBig4監査法人じゃない?
執筆時点では公認会計士試験受験生の方は、公認会計士試験論文式試験も終わり、怒涛の説明会ラッシュから少し落ち着いてきて自分とゆっくり向き合いどんな公認会計士になりたいのか改めて考えている様な時期でしょうか。公認会計士よしみんです。
そこで、経験を踏まえて提言できる就職先(特に最初の)について思うことを書いてみようと思います☺︎
まず、私は有限監査法人トーマツ(Deloitte)を経て、現在はBig4監査法人のアドバイザリー部署勤務の公認会計士8年目の30過ぎです。Deloitteでは監査業務に4年ほど従事していましたが、現在は監査業務は一切関与していません。Big4監査法人に法人が異なっても所属して、それ以外の会社でも業務の中でクライアント先の人間として常駐して他の会社を経験してみて、実感するのは公認会計士をここまで大事にしている組織はないなという事です。
直近は、ファーム内のコンサルと協業して、大手国内製造業企業に対する経理業務効率化・実行支援や内部統制、業務フローの整備・構築・関連資料の整備など様々なプロフェッショナルサービスの提供を2年ほど行なっています。
監査法人のDeloitte、他Big4と経験を積んできてやっぱり大事だなと思うのは3点です。
公認会計士としてのあらゆる成長機会がありふれていること
機会を実績とできる社風・文化があること
優秀な諸先輩が数多くいること
1.公認会計士としてのあらゆる成長機会がありふれていること
監査業務であれば関与したい法人のサイズ大中小、業種、会社形態などなど全てを経験できる選択肢がある、アドバイザリー業務であればそれに加えて支援業務の数多の選択肢があるのは、やはりBig4監査法人ですよね。中小監査法人では非常に難しいと思ってます(そうは発信されないでしょう)。
若手の時には、こんなことに興味が出てきた、こんな業務やってみたいと思った時大体のことはできる機会が備わっていると思います。一方でじっくり腰を据えて、ある業務に集中して経験を積みたい、これもできると思います。と同時にそこには優秀な諸先輩方がいるでしょう。
あらゆる機会・選択肢がある環境はBig4監査法人かなと思います。
2.機会を実績とできる社風・文化があること
これは見落とされがちなポイントだと思っています。
機会、環境、制度などが備わっていてもそれを実行、実践とできる法人としての空気感、それを文化として持ち合わせている同僚がいること、これは当たり前では無いと思います。
分かりやすい例で言うと、パンフレットの「監査法人として副業認めています!」(制度としては。ただ利用実績年間数名とかそもそも実績ありません)、みたいなこと往々にしてよくありますよね。かっこ書の隠れたメッセージはこちら側で把握しなければなりません。
なので、パンフレットや実際に監査法人所属の方とお話しされる機会があれば、こんなこと書いてある、聞いたが実際にやっている人はどれくらいいるのか、上層部の方達はどんな想いなのかなどなど、機会・制度の有無だけではなく、もう一歩踏み込んで、あなた方の実績はどうなのか、また所属しているあなた・上司・後輩はどう思っているのか、聞いてみると良いかもしれませんね。
もちろん、その機会を実績としたいと発信・要求する側にもそれ相応のこれまでの実績・信頼などが必要不可欠です。つまり、自身の実力向上・信頼の獲得する積み重ねを置いておいて好き放題要求する事はできないでしょう。同僚の信頼を獲得する地道な積み重ねをすっ飛ばして、入っていきなり要求だけするなどは社風・文化問わずどこの法人でもうまくいかないでしょうね。
一方で、理不尽とは言わないまでもよくわからない理由で機会を実績としようとしない社風・文化を有する監査法人、部署はあると思います。
これらは3.にも通じますが、尊敬できる優秀な先輩がいればよき相談相手として羅針盤として成長することで、ご自身で見えてくることがあるのではないでしょうか。
3.優秀な諸先輩・仲間が数多くいること
これは公認会計士としてどうなるかを位置付ける一つのターニングポイントになるくらい3つの中で最も大事なことだなと思ってます。
1.成長機会があって、2.それを実行できる社風があって、ここまでで公認会計士として自発的な成長をすることは十分できると思います。また、特に優秀な方であれば自分でどんどん環境を利用して成長をできるでしょう。
そこからもう1次元上の世界、視座など数値化しにくい部分を成長の糧となるのが優秀な先輩だと思っています。優秀かつ自分に合う・自分が目標としたい先輩に出会う可能性が非常に高いのはやはり、Big4監査法人ではないでしょうか。
私自身、古巣のDeloitteでは非常に優秀な先輩に巡り合い、幸運にもそんな方々と長い期間同じチームメンバーとして刺激を受けながら監査業務を行なったことはかけがえの無い財産で、公認会計士8年目となった今でも自分の幹を成しています。公認会計士としてのプロフェッショナルとしての気概、姿勢はもちろん、監査業務の教科書的でない部分の経験・知見をこれでもかと言うほど間近で吸収できたこと、とても幸せなことだったなと今でも実感しています。
こんな優秀な先輩に巡り合える可能性って、確率からしてもBig4なんじゃ無いでしょうか。Big4の最大の魅力は、優秀な諸先輩、仲間との出会いではないでしょうか。
以上3点を充足できる環境はBig4を置いて他に無いかなと思います。
(なお公認会計士の仲間の皆様様々な意見があり他との優劣をつける意図は皆無であることは念の為申し添えます)
新人公認会計士としての就職先についての提言まとめ
公認会計士としてのあらゆる成長機会がありふれていること
機会を実績とできる社風・文化があること
優秀な諸先輩が数多くいること
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