わたしの庭 / オミコ omico
いつもの外商がうちにやってきて、
新しく仕入れた珍しいものを見せてくれる。
次々と開かれる箱から、
夢を食べてくれるという小さなバクに
私の目は留まった。
バクは明け方、勝手に寝室に入ってきて
夢を食べるので、
それ以外の食糧は
新鮮な水と少しの干草だけでいいという。
しかし私にとって夢は大事な魂の旅であり、
時空を超えた人々との会談の場でもあるので、
食べられてしまっては困る。
それでバクにはたっぷりの水と干草、
それに私が食べようとしたら反応を示した
アイスクリー