歯磨きに必要な時間は何分?磨き残しを作らない5つのコツもご紹介!
こんにちは、吉松歯科医院です。
虫歯や歯周病の予防に欠かせない歯磨き。
一回の歯磨きで、大体何分くらい時間をかけているか把握できていますか?
今回は歯磨きに必要な時間の目安や食後歯磨きをするタイミングについてまとめました。
歯磨きが上手になる5つのコツもご紹介していきます。
歯磨きに必要な時間の目安は?
正しい歯磨きに必要な時間としてよく言われているのが、「1回3分」という基準です。
もちろん、「磨き残しがない丁寧なブラッシング」が大切なのであって、時間はあくまで目安に過ぎません。
しかし、永久歯の本数は28本、親知らずまで含めると32本にも及ぶため、「それらを1本ずつ丁寧に磨いていくには、最低でも3分間はかかるでしょう」という意味で使われている目安です。
歯磨きに最適な時間帯は?食後何分後がベスト?
続いて、歯磨きの回数やタイミングについて見ていきましょう。
まず、歯磨きは1日3回、食後に行うのが理想です。
しかしこれは、朝食・昼食・夕食と、1日3食とる人が多いことから言われている回数なので、これプラスおやつを食べたり、夜食を食べたりした日は、歯磨きの回数も増やしましょう。
・少し間を空けてから(食後20分~30分後)歯磨きすべきか
・食後すぐに歯磨きすべきか
また上記2つについては、歯科医の間でも見解が二分化しています。
前者は「食後は口内が酸性に傾いているため、エナメル質が弱まっている状態で歯に刺激を与えるべきではない」というのが理由のようです。
そして後者は
「酸性化のそもそもの原因である口内細菌をはやく除去した方が、歯の健康にとってプラスが大きい」という主張です。
基本的には、食後すぐの歯磨きがおすすめ
正直なところ、この2つの見解に関しては、どちらが100%正しく、どちらが100%間違っていると言えることではありません。
しかし、30分とは言え口内がアルカリ性に戻るのを待っている間も、口内細菌は活動し続けているのは事実です。
また、他のことをしたりしている間に、「気づいたら1時間以上経ってしまった!」「そのままうっかり寝てしまった!」といったことがあるかもしれません。
歯の健康のためには、食後確実に歯磨きを行う(=習慣化する)ことが最も効果的なのです。
お酢や柑橘類など、酸の強い食べ物・飲み物を口にした時は、
うがいだけ済ませ、その後30分程経ってから磨くというのもアリですが、通常の食事の後は、なるべく早く歯磨きを行った方が良いと考えます。
大切なのは時間だけじゃない!歯磨きの5つのコツとは
このように、1日の食事回数や食事内容によって、適切な歯磨きの時間やタイミングは様々です。
またライフスタイルや職場環境によっては、昼間は1本ずつ丁寧に磨く時間が取れないといった方もいらっしゃるかと思います。
時間はあくまで目安として考え、以下の5つのポイントを頭に入れておきましょう。
1.決まった順番で磨いていく
無意識に歯磨きを行うと、大人であってもつい磨きやすいところばかり重点的に磨いてしまうものです。
特に、利き手側の歯の裏側は磨き残しが出やすい傾向にあります。
また、「下顎の歯よりも、上顎の方が磨く時間が短い人が多い」というデータもあります。
磨き残し対策として非常に有効なのが「磨く順番決め」です。
例えば、「利き手側の上顎の奥歯外側」からはじめ、「中央」→「反対の奥歯」へと進み、そのまま上顎の歯の内側を磨いて一周。
続いて「利き手側の下顎の奥歯の外側」からはじめて、同じように一周。
このように、順番を決めるだけで、磨き残しのリスクはかなり軽減します。
2.ながら磨きは×!鏡を見ながら丁寧に
磨き残しを作らないためには、ながら磨きをしないというのも効果的です。
特に夜の歯磨きは、リビングやお風呂場で済ませるという方もいらっしゃるかと思います。
出来れば洗面台など鏡の前に立って、自分の目で確認しながら行いましょう。
3.歯ブラシは定期的に交換を(1ヵ月が目安)
古い歯ブラシをそのまま使い続けていると、清掃能力が落ちる上、歯や歯肉を傷つけてしまうかもしれません。
1日3回の頻度で歯磨きを行った場合の歯ブラシの交換時期の目安は、約1ヵ月。
月に1本のペースで新しい歯ブラシに交換するよう心がけましょう。
ちなみに裏側から見た時に、ブラシの毛が横にはみ出てしまっている歯ブラシは、すでに寿命です。
時期に関係なく処分しましょう。
4.デンタルフロスを併用して、磨き残しを作らない
デンタルフロスとは、プラークや食片を取り除くための細い糸です。
デンタルフロスを使うと、歯ブラシが届かない狭い歯間までしっかり磨くことができます。
デンタルフロスには、巻き付けられた糸を自分で指に巻いて使う「ロールタイプ」と、持ち手付きのホルダーに糸が取り付けられた「ホルダータイプ」があります。
初心者の方には、手軽に使えるホルダータイプがおすすめです。
5.洗口剤により歯磨きでは落とせない原因菌を殺菌
歯ブラシ、フロスの後は、仕上げに洗口剤を使用して口内をくまなく殺菌しましょう。
洗口剤には、プラークの分解・殺菌に加え、再付着防止効果があるものもあり、【医薬部外品】の製品であれば、ドラックストアやコンビニエンスストアなどで手軽に購入できます。
洗口剤と一口にいっても、成分や得意とする効果は様々です。
「自分の口の状態に必要な成分は何か」ということを考えて選ぶのが重要です。
どれを選べばよいか迷った時は、歯科医に相談しましょう。
歯磨き時間の目安、タイミングは?まとめ
歯磨きにかける時間やタイミングは、「1回3分以上を毎食後」が目安です。
しかし、本当に大切なのは時間ではなく、「磨き残しをなくす」ということです。
磨き残しを作らないための5つのコツもご紹介しましたので、ぜひ普段の歯磨きに取り入れてみてください。
また、歯並びは人それぞれ違うため、歯科医院で自分に合ったブラッシング方法についてアドバイスを受けるのも非常に有効です。
吉松歯科医院では患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて、最適なブラッシング方法をご提供させていただきます。
初診時には1時間ほどかけて検査やカウンセリングを行います。
歯磨きに関する疑問・質問などありましたら、お気軽にお尋ねくださいませ。
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