オンライン授業の幅が広がるビデオカメラとワイヤレスマイク 〜 必要機材と準備 〜
オンライン授業はパソコンとネットワーク環境があればすぐに始められますが、ビデオカメラとワイヤレスマイクを取り入れると授業の幅が広がります。今回は、オンライン授業で動きのある授業を行うために必要な機材を紹介します。
ビデオカメラとワイヤレスマイクを使用したオンライン授業の特長
ビデオカメラとワイヤレスマイクを使用するとオンライン授業で次のようなことができます。
・黒板やホワイトボード、電子黒板などを利用した授業
・先生の動きや字の大きさに応じた動画の配信
※字が小さいや大きいや前後など動きのある授業に対応できます
・カメラを操作できる人がいる場合は、ズームインやズームアウト
このように教室で実際にいるかのような動きのある授業が行えるなど、オンラインで配信できる授業の幅が広がります。
必要な機材
①PC
CPU:ノートPC・デスクトップPCともにCore i5以上。可能であればCore i7がベストです。
メモリ:8GB以上必要。より確実なのは16GBです。
②ネットワーク環境(推奨:有線)
無線のWi-Fiが普及していますが、よりネットワークが安定する有線を強くおすすめします。
③ビデオカメラ
HDMI出力のあるビデオカメラ(3万円程度の機種)。
④ビデオキャプチャー
ビデオカメラで撮影した映像をパソコンに取り込むために必要です。
※パソコンに直接カメラの映像をHDMIで取り込むと、映像情報が重すぎて処理しきれず、真っ黒の画面になるなどの原因となります。
※参考機種:AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS - AVT-C878 PLUS(映像と音声の両方を取り込めます)
⑤三脚
軽い三脚の場合、人物が動くと揺れてしまい映像がぶれる可能性があります。揺れを軽減するためにも、ある程度重量のある三脚がおすすめです。
⑥ワイヤレスマイク(必要に応じて)
マイクは安いものから高いものまであります。固定マイクやカメラに付属しているマイクを使っても収録は可能ですが、先生の動きと聞き取りやすさを考えるとワイヤレスマイクがおすすめです。
※参考機種:KIMAFUN 2.4G ワイヤレスマイク マイクセット ヘッドセット ピンマイク
<別途必要なもの>
機材をつなぐHDMIケーブル(ノーマル、mini、micro)。機器のOUTとINをみて必要に応じたケーブルなど、必要に応じて購入してください。
ビデオカメラ・ビデオキャプチャー・パソコンを接続する
①三脚を設置
水平に設置します。水準器が付属されている三脚の場合は水準器を利用します。
※配信した画面が少し斜めになっているだけでも、かなり気になるのでしっかりと水平を保つようにしてください。
②三脚にカメラを設置
③パソコンとカメラを接続
※必要となるケーブルは機材により異なります。
・パソコンとカメラの間にビデオキャプチャ―(今回はAverMedia Live Game Portable 2 plus を使用)を設置します。
・ケーブルでパソコンのUSB(USBA)とビデオキャプチャーのmicroHDMIのINをつなぎます。
・ビデオキャプチャ―のノーマルHDMI(HDMI)とカメラHDMIをつなぎます。カメラのHDMIはノーマルHDMIか、miniHDMIか、microHDMIかを確認してください。
・AverMediaのLive Game Portable 2 plusは、商品名AverMediaと書かれた右下にあるスイッチを、左側にスライドさせる。
ワイヤレスマイクを接続する
必要に応じてワイヤレスマイクを接続します。
※機材が異なる場合は各機材の説明書をご確認ください。
①AverMediaのLive Game Portable 2 plusの設定
・表にイヤホンジャック(3.5mm)が2つあるので左側に受信機の出力端子を接続
※受信機の出力端子がイヤホンジャックでない場合はイヤホォンジャックの出力に変換できるケーブルを購入ください。
②PCをネットワーク環境に接続
※LANケーブルを利用した有線での接続を強く推奨します。無線の場合はWi-Fiでの接続をおこないます。
これで「ビデオカメラをWebカメラのようにPCが認識してくれる」ようになります。
配信設定画面でカメラとマイクを選択
配信するツールにより手順は異なりますが、カメラとマイクの設定は、上記の手順で接続したビデオカメラとマイクを選択してください。
AverMediaのLive Game Portable 2 plusをビデオキャプチャ―として接続している場合は、カメラの選択から「Live Game Portable 2 plus」を選びます。ワイヤレスマイクを接続している場合は、マイクの選択も「Live Game Portable 2 plus」を選びます。
なお、YouTube Liveでオンライン授業を始める手順は、以前noteに記載しているので、合わせてご覧ください。
おわりに
PC内蔵のカメラとマイクだけでオンライン授業はできるのですが、「今までのように黒板を使った授業をしたい」とか、「ちゃんと読めるような字で板書したいけどいつもと違うようにすると集中できない」などと思うときがあります。オンライン授業では生徒と双方向のやり取りにもいつも以上に気を使うこともあり、授業は今までに近い形でできるほうがいいのではと思いました。今回の方法は、配信方式(ZoomやYouTubeライブなど)に関係するものではありませんので、いろいろな活用ができるのではと思っています。
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