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【Caitlin's】ガザの民族浄化計画はトランプから始まったわけではない。

この記事は、現在のアメリカの状況を簡潔に描いている。いや、たいていの人に対しては、むしろ頭から冷や水をぶっかけている。現在のアメリカと言えば、トランプ大統領が、公約した通りのことを猛烈なスピードで実行する一方、民主党は、トランプのやることなすことに場当たり的な反発をテレビ・カメラの前で暴発させて、アメリカ国民の嫌トラ的情緒を引き出そうとしている。しかし、それは成功していないようだ。アメリカ国民の70%がトランプのやっていることを支持していることがこの調査に表れている(⬇︎)。ほとんど二分割されているような現在のアメリカで70%の支持という数字は異様に高い。

しかし、この記事のケイトリンさんのポイントはそこではない先日、下記の記事で、トランプは「そうだ、パレスチナ人を動かせばいい、そうしたら、パレスチナ人はもう死ななくて済む。イスラエルは大喜びだ。なんて名案なんだ。オレ天才」とでも思っているのではないかと書いたが、一民族をまるごと移動させるという考えに、なんと民主党からも一般人からも猛反撃が起きていない。まだ、何を言ってるか理解できていないので、ポカーンとしている状態なのかもしれない。しかし、ケイトリンさんはこの記事で、ハーバード大学の憲法学の大家がこれを絶賛していることを引用していた。

ここで、ケイトリンさんは、リベラルは結局、問題を解決し、世界をより良い場所にしたいなどと思ってるわけではなく、彼らは「自分が気持ちよくなりたい」だけなのだということを指摘している。これがジェノサイド継続中の大統領選で露骨に出てしまったことが、カマラ・ハリスの敗因分析でも表れていた。

結局、先住民を皆殺しにするか、強制移動させて作ったのがアメリカという国であり、その精神の奥底では、同じことを繰り返すことに対する疑問も抵抗も発生してこないのかもしれない。

ケイトリンさんの最近の記事から感じるのは、彼女は、人類の犯した/犯しているジェノサイドという大罪は、バイデンがごまかそうが、トランプが化粧替えをしようが、たかがアメリカ国内の人気合戦に騙されて、放置できるようなチンケなものではない、ということを伝えることに渾身の力を振り絞っているということだ。

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