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【Caitlin's】ウクライナについての12の考察

まず、これが配信された日付を見て下さい。(元記事の配信日は、常に画像の右上に書いてあります)。

今から2年9ヶ月前、ロシアの特別軍事作戦が始まった2022年2月24日の翌日です。書いてあることは、昨日書かれた記事と言っても信じられるくらい的確です。

当時の日本の報道の的外れさは、ここに書いてある通り、凄まじいものでした。それを少しでも是正したいという思いで、LIVE 32「ウクライナ」をやったのが、同年3月13日でした。もちろん焼石に水で、日本はその後アメリカ一極集中覇権の忠実な下僕として、国民が信じ込まされている人道援助とはまったくなんの関係もない用途に莫大なお金を注ぎ込み始めます。世界を見るPerspective が完全に狂っているのです。Ray of Letters もそれに対するささやかな抵抗の試みの一つです。

[原文情報]
タイトル:
Twelve Thoughts On Ukraine
著者:Caitlin Johnstone
配信日:Feb 25, 2022
著作権:
こちらをご覧ください。
原文の朗読:
こちらで聴けます。

プーチンはウクライナへの本格的な侵攻を開始したが、彼が主張しているその目的は、ウクライナを占領することではなく、「非武装化」と「脱ナチ化」だということだ。これらの主張を盲信する理由はない。時間が解決してくれるだろう。

この記事を書いている時点で、これまでに数十人が死亡したと報じられている。すべての戦争は恐ろしい。私たちは、今回の戦争が、戦争としては最小限の恐ろしいものになることを願うばかりである。

いくつか思うことがある:

1. このような事態は、ほんの少しの外交努力で簡単に回避できたはずだ。そうならなかった唯一の理由は、そんなことをすると、アメリカ帝国がこの惑星の完全支配というアジェンダから、ほんの少し、ほんの少し後退することを意味したからだ。

西側諸国がウクライナをNATOに加盟させないことを保証したり、キエフ政権にミンスク合意を守らせたりするといった、低コストで高利回りの基本的な譲歩をしなかったことを、「悲しい」とか「不運だ」と言う人を見かけたが、それは悲しくも不運でもない。それには怒り心頭に発するしかない。彼らがこのようなことをしたのは、まったく純粋に、白熱した怒り以外の何ものにも値しない。

2. しかし、物語(Narrative)のマネージャーたちは、1.の議論をすべて打ち消そうと猛烈に働いている。我々の良き友人であるマイケル・マクフォール(Michael McFaul )のように:

上記X投稿の訳:
どうか、プーチンのプロパガンダをする人たちにメディアのプラットフォームを与えないでほしい。ある問題について、両側面の意見を聞くには時と場所が必要だ。ヨーロッパの歴史におけるこの悲劇的な瞬間は、その一つではない。悪の声と善の声を誤って同じ扱いをしないでください。

これが西側世界で最も影響力のあるロシアの 「専門家 」の一人で、プロパガンダを断罪する一方で、メディアにはプロパガンダの実施を要求している。真実を客観的に報道する代わりに、政府が言ってほしいことを言うのがプロパガンダだ。

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