第50回 失敗は成長のもと～恐れずに前に進み続けよう～

　私は今、仲間たちと新しく立ち上げたQBOという会社で、絶賛事業・サービス開発中なのですが、その中で、見てくださる方々が元気になれる、ほっとできる、自分も頑張ろうと思える、そんな動画集をつくっています。具体的な内容としてはいくつかあるのですが、そのうちの一つ「しくじり先生いらっしゃい」では、いろいろな方々の失敗談とそこからの学びをインタビューしています。

これまでに10人以上の方々の失敗体験を聞いてきましたが、心から思うのは、「失敗は成功のもと」ならぬ、「失敗は成長のもと」ということ。

１．失敗は辛いけど成長にとってはとても大切なもの

仕事のミスを黙っていて大問題になったり、異動を受け入れられずに職場の困ったさんになってしまったり、リーダーとして張り切りすぎて独りよがりになってチームから孤立してしまったりー。どれも失敗してあちゃーというような困った状況になってしまうのですが、やらかした！大変だ！という状況になったからこそ、自分の何が悪かったのだろうと振り返り、自分の至らなさや過ちに気づくことができます。そして、気づくからこそ、変えていくことができます。

そのことがあったからこそ、周りの人を大切にできるようになった、みんながどう感じているか思いやれるようになった、面倒くさがらずに最善を尽くせるようになった、怖いけど自分と向き合えるようになったー。そんな声を聴くと、その出来事は辛かったし、周りにも迷惑をかけてしまったかもしれないけれど、その人の成長にとってはとても大切なものだったのだなと思いました。

２．大事なことは失敗を受け入れ、気づき学ぶこと

　改めて自分を振り返ると、わたしも確かにそうでした。
これまで、大小様々な失敗があります。
仕事を一人で抱え込みすぎて心身がぼろぼろになった、合意を得ないまま独りで企画を推し進めてお客様に大迷惑をかけた、頑張った同僚のその頑張りに気づかないままダメ出しをして傷つけた、、、。研修やカウンセリングの仕事では、「この言い方では伝わらなかったなぁ…」とか、時間配分に失敗してもっとワークに時間取りたいのに取れなかったとか、本当に小さな失敗まであげたらキリがありません。わたしはかなりの完璧主義者なので、そういうときはとても落ち込んでしまいますが、そういう失敗があるからこそ、どういう表現なら伝わるかを常に考えられるし、人を傷つけてしまって相手も自分も悲しい思いをしたからこそ、相手を思いやれるようになります。そうやって仕事的にも人間的にも少しずつ成長できてきたなと思うのです。

失敗は誰しもあります。
そのときはそれが正しいと思った、よかれと思ってやった、何とかしたいと思って頑張ったけど頑張りの方向を間違えてしまった・・・。一生懸命だからこそ、失敗してしまうということもあるのだと思います。
大事なことはその失敗をちゃんと自分のこととして受け入れて、そこから気づき学ぶこと。
それができれば、失敗はあなたにとってプラスにしかなりません。
失敗しないように無難に無難に生きていては、味わえない豊かさをあなたにもたらしてくれるのです。

 　いま失敗して落ち込んでいる方、うまくいかずに不安で悩んでいる方、いまは辛いですよね。前に進むことが怖く感じますよね。でもその失敗経験は必ずやあなたの糧になります。あなたの人間としての幅を広げてくれます。強くなれます。やさしくなれます。そのことを信じて、自分をじっくり見つめ、周りにも頼りながら、自分の足で立ち上がり前に進んでください。そうやって歩き続けていけば、必ずや「あの出来事があったから自分は成長できた」「あのときは大変だったけれど大切なことを学ぶことができた」そう心から思える日がくるはずです。歩みを止めず、うまくいくこといかないこと、すべてを楽しみながら前に進んでいきましょう。

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