第40回 自分で自分の背中を押してみよう~たどりつきたい場所があれば、前に進める~
先日、ある企業さんのセミナーに登壇させていただいたときのことです。参加者は150名以上、とても大きな会場でした。そこでわたしは簡単に自己紹介をしてこう話し始めました。
I’m Yoshiko Usui. I’m sorry. I can only speak a little English. I will speak in Japanese….
わたしは英語がほとんど話せず、発音も壊滅的なので、正直、こんなに大勢の前で英語を話すのは、普段ならとても抵抗があります。でもやりました。なぜか。
それは、日本語が分からない参加者の方(1割くらいいらっしゃいました)にも、「あなたとご一緒できてうれしい」と伝え、みんなでその場を楽しみたかったからです。英語のテキストは用意してあったけど、それでも自分の言葉で伝えたかったから。
そのときのわたしには辿(たど)り着きたい場所があったから、自分で自分の背中を押すことができたのだと思います。
1.自信がなくても歩き続けられた理由
前回の「自信がない時ほど、インプットではなく、Try it!」というコラムで、わたしは当初、自信がなかったにも関わらず講師として歩み始め、試行錯誤しながら時に残念で悔しい思いをしながらも歩みを止めなかったことで、今ではぐらつくことかく胸を張って前を歩いている、という話を書きました。
改めて、なぜわたしは、自信がなく、自己表現が怖かったにも関わらず、講師として歩き始め、歩き続けられたのかを考えたのですが、それは、何よりもこの「辿り着きたい場所」があったからなのだと気づきました。「辿り着きたい場所」とはすなわち、実現したいこと、成し遂げたいことです。
わたしはたくさんの方とこれまでキャリア面談をやってきて、どなたにも素晴らしいところや可能性があることを知っていました。でもいろいろな要因で、例えば自信がないとか、これまでの辛かった痛みの経験とか、上司や周りとの関係性の中で、なかなかその可能性を信じられず、その人の素晴らしさを発揮できずに苦しんでいる方が多くいることも知っていました。
もっとみんなに自分の素晴らしさを知って欲しい、可能性を信じて欲しい、その想いが大きくなっていったときに、ちょうど講師の仕事をいただくようになりました。
これはチャンスだと思いました。これまで以上にたくさんの方にそのことを伝えられるチャンスです。もちろんできるかどうか分からない怖さはありましたが、「まずは自分こそ、自分の可能性を信じよう」そのような思いでスタートをさせました。そこからも、悔しい思いをしても、『もっとみんなに自分の素晴らしさを知って欲しい、可能性を信じて欲しい』、この場所に辿り着くために、自分が歩き続けることを選択してきました。
2.自信がない・怖いという方に知ってほしいこと
今、何かやりたいけど自信がない、怖い、という方は、ぜひ自分にとっての「辿り着きたい場所」、「実現させたい世界」、「成し遂げたいこと」を改めて見つめてみてください。「やりたい」という気持ちは目的に向かうエネルギーであるとともに、羅針盤です。その先に絶対に行きたい場所があるはずなのです。
今はちょうど年末ですね。まずは来年、
あなたが見たい世界はどんな世界ですか?辿り着きたい場所はどこですか?
ぜひイメージしてみて、そこに向かって胸を張って歩いていきましょう。
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