第46回 自分探しの迷路にはまっていませんか?~先が見えないとき、まずは目の前の仕事から取り組もう~
先日、20代の社会人の方からこんな相談を受けました。
「キャリアビジョンが描けなくて、自分がどうしたいのか分からず、今の仕事にもなんだかモチベーションがあがりません。どうしたらいいですか?」
こうなりたい、こうありたいというキャリアビジョン、確かにビジョンがあるとそこに向かって頑張ろうとモチベーションになりますよね。そのキャリアビジョンがもてていないと。
さらに話を聞くと、キャリアビジョンを描くために、いろいろな自己理解ツールで自分を見つめたり、大切な価値観を棚卸ししたり、いろいろと努力をしているようです。
では、今の仕事の中で、何か新たな取り組みや働きかけ、チャレンジはしているの?と聞くと、そんな状態だから仕事にはあまり身が入らないとのことでした。
1.キャリアビジョンは大事、でも描くことが目的ではない
キャリアビジョンはとても大事で、これが明確にあるとほぼ間違いなくワークエンゲージメント高く働くことができます。
ただ、気をつけないといけないことは、キャリアビジョンを描くことが目的になって、自分探しをやりすぎたり頭の中で考えすぎたりするあまりに目の前の仕事に身が入らなければ本末転倒であるということです。
もし、いまビジョンを描けないとしたらどうするか。まずやるべきは「行動」です。
どう「行動」するか。カギは目の前の仕事への取組み方にあります。今、目の前の仕事で、少しでも自分が工夫できることがないか、自分が成長できることがないか、そこを自分なりに考えて、行動(試行錯誤)していくのです。
仕事というのは、皆さんご存知かとは思いますが、本当に奥が深いもので、どんな仕事でも取り組みようによってはいかようにも工夫ができます。そして人は学ぼうと思えばどんなことからも学び、成長できる余地がいくらでもあります。これらの工夫や取り組み・試行錯誤を通じて、「もっとこんなことができたらいいな」、「こんな風に成長できたらいいな」そんなビジョンが少しずつ見えてくるのです。
2.目の前の仕事で試行錯誤することで未来は少しずつ見えてくる
特にお若い方々は、まだまだ仕事の経験が少ないために、自分の中で考えられる範囲には限りがあります。そこを補うために、勉強したり情報収集するのもいいですが、一番は身近なところから新たな行動を起こしていくことです。行動を起こすことで、新たな自分を発見したり、もっと先のありたい未来が見えてきたりするのです。
ご相談に来られた20代の社会人の方にも、まずは今の仕事の中で何か新たにできることは何ですか?そこからまずは始めましょう、とお伝えしました。
今、キャリアビジョンが見えずに悩んでいる方、もやもやしている方がいらっしゃったら、まずは目の前の仕事で何か工夫すること・新たな取り組みをすることから始めてみてください。
行動することで、見えてくる風景は必ず変わっていきます。
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