第11回 自分をいじめていませんか
このコラムは月に1回のペースで書いているのですが、いつもコラムをアップする2週間前くらいから、次のコラムは何を書こうかなと日々の仕事や生活をしながら思い浮かべています。
今回は、ここ2週間くらい、いろいろ思い浮かべるものの、
なぜか「自分を虐(いじ)めていないか」という問いかけがわたしの頭から離れず、これについて書くことにしました。
「虐(いじ)める」。言葉が強いことはお許しください。
わたしのこのコラムを読んでくださる方は、他者への虐めなど絶対に行わない方々ばかりです。ただ、ひるがえって自分に対してはどうでしょうか。
―なぜお前はこんなこともできないんだ。あの人はあんなにできているのに!
―疲れてるからってダラダラするな!もっとちゃんとやれ!
―もっとこうすべきだ、なぜしない!?
―なんて間違いをしてくれたんだ!本当にお前はダメな奴だ
こんな言葉を、自分に対して、無意識のうちに心の中で発してはいないでしょうか。
(書いていて苦しいです)
もし、子どもが、このような言葉をかけられて育ったとしたら、どうなると思いますか?
そう、自己肯定感が低くて自分に自信がもてず、何をするにもビクビクして、やる気や前向きさとは程遠く、自分の力を発揮するどころではないことはすぐに分かるかと思います。
実は、これ、大人だって同じ。
でも、無意識に自分を否定したり、罵倒している人が多すぎないか?そう思います。
このことを書きながら思い出したことがあります。
ある女性のキャリアカウンセリングをしたときのこと。彼女は自分のしたあるキャリアの選択を強く悔いていました。考えれば考えるほど、その選択をした自分が許せなくて
「なぜわたしはこんな間違った選択をしたのか」
「なぜもっとよく考えなかったのか」
「絶対に許せない」
そんな声が、そばにいるわたしにも聞こえてくるくらい
自分を激しく責めて、憔悴しきっていました。
こういうとき、「自分を責めなくても大丈夫」と他人が言ったところで、何の効果もありません。
「自分はダメな奴」は、そのときその人の中での真実だから、他者は介入できないのです。
そのときわたしがやったこと。
「選択したときの彼女」に事情を聞きました。
その選択をしたとき、あなたはどんな風に思っていたの?
何が欲しくてその選択をしたの?
なるべく「今の彼女」が介入しないように、ゆっくりと事情をききました。
そうしたら、ぽつり、ぽつりと話してくれました。
彼女は、その選択したものが好きだったのです。
それをやりたいと思って選択した。もっと成長したくて選択した。それが周りにも役立つと信じて選択した。
でもうまくできなかった・・・。
何も考えずに選択したわけではなかった。
そのときのわたしなりの願いがあって選択したのだ。
それが少しずつ分かっだけで、彼女は少しほっとしました。ちょっと自分を許せてきました。
選択したことがうまくできないことは辛い。
自分が好きなことが自分よりも上手にできる人がいると、本当に苦しい。
でも好きだから、もっと成長したい。
その自分の気持ちに自分で寄り添って、前を向いて一歩ずつ歩き出すことができました。
ついダラダラしてしまうのは、身体が休息を求めているから。それまで急ぎ過ぎたから。ダラダラしていると見せかけて、脳は情報を収集したり整理しているから。動き出すのにちょうどよい時期を待っているから。
間違うこともある。失敗してしまうこともある。
でも、それが自分の子どもだったら、年の離れた兄弟なら、あなたはきっとこう言うはず。
「大丈夫。間違いや失敗は必ず誰にでもあるよ。自分を責めないで。次からどうしたらいいか一緒に考えよう」
これを自分にも言ってあげよう。
自分が自分の最大の理解者であろう。
自分が自分のコーチでありパートナーであろう。
子どもを育てるように自分を育てよう。
それが、自分を愛するということ。
自分を愛した愛は、あふれて周りに広がっていく。
自分を愛そう。
キャリアはそれから。
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