心理カウンセリングで問題の根本原因を探ってみたら、ある出来事がトラウマになっていたことに気付いた
何か問題を抱えている人は、幼少期に傷ついた出来事が根本原因になっていることが多くあります。
幼少期に大好きな親に怒られた時、「○○してはいけないんだ」とルールを作り始めます。大人になってからそのルールを破ってしまったり破りたくなった時に強く自分を否定してしまうことがあります。
例えば、「親に反抗してはいけない」というルールを作った場合、自分の気持ちを押し込めることが癖になり「何をしたいのか分からない」と悩むことに繋がる場合があります。また、親の希望通りの仕事に就けなかったことをずっと悔やんでしまうこと場合もあるのです。
親から心に大きな傷を負った時は自己肯定感にも影響していきます。
親から暴力を受けた時、「こんな最低な私だから暴力を受けても仕方がない」と自分を守るためにあえて自己肯定感を低くして心と身体の痛みを強く感じないようにすることがあります。
幼少期の自分を守るための自己肯定感の低さは、大人になってからも無意識に”最低な私”に見合った現実を選んでしまう行動に繋がる場合があるのです。
他にも幼少期の経験は大人になってからも影響を与えます。
親の期待に応えらえなかったり、親を守れなかったり、自分のせいで家族が悲しい思いをしたと感じたりした場合、それらが自分の罪と思うようになります。
その罪は法律で裁けないため、罪悪感としてずっと心に残っていきます。
罪悪感を持った場合、自分自身に対して”罰”を与えて無意識に辻褄を合わせようとします。
幸せにしてくれない人ばかり好きになってしまったり、いつもお金の問題を抱えたりしてしまうのは、無意識で幼少期に生まれた罪悪感に対する罰を受けているのからかもしれません。
このように一見関係ないと思う幼少期の出来事は、大人になった時に目の前に問題として現れることがあります。
逆に言えば、目の前に問題は幼少期の出来事に目を向けることで解決できる可能性が非常に高いとも言えます。
今回の心理カウンセリングは幼少期の出来事にスポットを当てて問題の根本原因を見つけていきます。
幼少期の出来事から問題の根本原因を見つけていこう
1.いま抱えている問題はありますか?
家族4人が普通に暮らせて、将来不安にならないくらいの額をわたしが稼げていないことです。
2.問題が解決できないとどうなりそうですか?
いまは夫がしっかり稼いでいますが、もし夫が病気や事故で働けなくなったら家族がいままで通りの生活を送れなくなりそうで怖いです。
3.どんな時にその怖さが出てきますか?
テレビで貧困家庭の特集などを見ると、とても怖くなります。
4.いつ頃からその問題を感じ始めていますか?
小さい頃からあります。実家は父が7人いる家族の家計を支えていたので、父が何かのきっかけで働けなくなったらどうするんだろうという小さな不安はいつもありました。
5.ちなみに、その頃のあなたはどんな子どもでしたか?
学校が好きじゃない子どもでした。
理不尽に怒る先生も理解できなかったし、クラスの子の悪口を言う子のことも意味不明だったし、勉強もつまらなかったし、運動会や発表会の何が楽しいのかも分からず、ただただ学校は疲れる場所でした。
早く帰りたいと思っていました。
6.では問題を感じ始めた時、どんなことがありましたか?
……阪神・淡路大震災がありました。
私は当時関東に住んでいたので被害はありませんでしたが、普通の日常が一瞬で無くなることに衝撃を受けました。
7.その時に、何か強く決心したことはありますか?
特に決心したことはないですが、「いつ死ぬか分からないのに生きている意味ってあるのかな」と思い始めたと思います。
8.お父さんお母さんはどんなことを言っていましたか?口癖でもいいです。
震災当時は特になにも言っていませんでした。何か不安なことを話してたら「うちは大丈夫」といつも言っていたような気がします。
9.問題の多くは根本原因があると言われています。問題を抱えている人の多くは拗ねていたり、恨みや罪悪感や劣等感を持っていたりします。また、自分の価値を下げたり、親の考えが絶対に正しいと思ったり、欲求や感情を否定して押し込めたりすることもあります。何か思い当たることはありますか?
不安を口に出してはいけないと思うようになったかもしれません。わたしよりも不安を抱えている人がいるから、不安を口に出すのは失礼だと思うようになりました。
10.では「不安な気持ちを出していい」と言ってみてください。言ってみてどんな感じがしますか?
「不安な気持ちを出していい」
「不安な気持ちを出していい」
罪悪感を感じます。「こんなこと言ってすみません」と謝りたくなります。
11.ちなみに、いま目の前の問題はどうなったら嬉しいですか?
このまま夫が仕事を続けられて普通に生活ができている時も、夫に何かあって一時期家庭が大変な状況になったとしても、「うちは大丈夫!」となんの疑問もなく思えるようになりたいです。
12.では、「不安なまま幸せになっていい」と言ってみてください。
「不安なまま幸せになっていい」
「不安なまま幸せになっていい」
泣いてうまく言えませんでしたが、そう思えたらどんなに楽だろうと思いました。
13.今日からこの言葉をつぶやいてくださいね。そして不安を口に出すことを意識して過ごしてみてくださいね。
やってみます!
というわけで、私が稼げていないという問題を心理カウンセリングで掘り下げてみたら、震災をきっかけに不安を口に出してはいけないというルールを作っていたことに気付きました。
さらに、私よりも不安を抱えている人がいるのに幸せになってはいけないと思っていたようでした。衝撃的でした。
まさか、小学校一年生の時にテレビで見た阪神・淡路大震災がトラウマになっていたなんて思ってもいませんでした。
今日から「不安なまま幸せになっていい」をつぶやいてみます。また後日経過報告します。
*
12月4日 追記
心理カウンセリングの手法をやってみて2日が経ちました。わたしに変化があったので追記します。
変化1 普段から不安を口に出していることに気付いた
不安な気持ちを出すのは失礼だと思って言わないようにしていたはずでしたが、よーく普段の様子を振り返ってみたら普段から不安を口に出していました。
「どうしよう」ってしょっちゅう言ってました。
旦那さんにも確認したら、「え?毎日不安を口に出してるじゃん。」って言われました。
自覚できないことって、想像以上に多いですね…。ちょっと恥ずかしいです。へへ。
これからもこのまんまで生活していけばいいんじゃん!って思えてきました。
変化2 ものすごく、疲れた
子どもの頃にテレビで見た震災がこんなにも自分に影響していということに強い衝撃を受けました。
その衝撃で私の何かがダメージを受けたらしく、この2日間ものすごく疲れていました。(今日はもう元気)
すごく疲れて、ささいなことでイライラして、夫と喧嘩しました。(ささいなことすぎて、すぐに仲直りした)
変化3 たくさんのことに影響を受けて、いまのわたしがいると実感できた
今回のカウンセリングで目の前の心配事は震災が影響していたことに気付きましたが、他にも影響を受けてきたんだろうなと思うようになってきました。
思い出せはしませんが、誰かに言われた一言とか、テレビで見た戦争の映像とか、街ですれ違った人の行動とかに影響を受けてきました。
そして、数えきれないほどの物事に影響を受けて今のわたしがいるということを実感し始めました。
言葉にすると当たり前のことですが、いままで実感できなかったんです。
だから自分のことを薄っぺらい人間だと思っていました。
今回のカウンセリングで過去の出来事が今のわたしにちゃんと影響を与えてくれていることに気付くことは、自分の中で自分の存在感が出てくるような感覚も同時にありました。
輪郭がハッキリするような感覚とも似ています。
そんなに薄っぺらい人間じゃないと思えたことで、ちょっとだけ人としての自信も出てきたような気がします。
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今回の心理カウンセリングを通して気付いた、クライアントとしての感想と心理カウンセラーとしての見解(カウンセリングで工夫した方がよいこと、より良いカウンセリングにするためのポイント)を書いていきます。
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