イギリスでは若年層!?
イギリスへ戻ってきて気づくこと。
まわりには圧倒的にご年配の方が多い。
ロンドンなどと違って、地方の町であるという
ことも多分に影響しているだろうけれど
それでもここにいると、急に若年層に
入った感じがします。
7年ぶりに戻ってきた私たちに優しく色々と
気遣ってくださるご近所の方々。
その中のおひとりは、戦争も経験されている
人生の大先輩です。
シルクの色合いの髪をきれいにセットして
お気に入りのイエローカラーのトーンの装いで
いつも小綺麗にしていらっしゃるご婦人。
幼少の頃からスケートを始め、今は
ピラティスでしっかりとした体幹をキープ。
活動的に動き回っていらっしゃいます。
花柄のマグカップで紅茶をいただきながら、
お聞きする彼女の人生のお話。
それらは、まさに貴重なイギリス史の
レクチャーでもあります。
どんな教科書にも載っていません。
今でこそ、パスポートと航空券さえあれば、
誰でもどこへでも海外へ行ける時代。
でも、彼女が初めて飛行機でイギリスを
発ったのは1956年。手術室看護師として
南アフリカへ赴いた時のことだそうです。
その旅程、なんと4回も乗り換えたとのこと。
当時、乗客はみな上等な服、帽子、靴といった
フォーマルな装いに身を包み、
機内食も陶器のプレートとシルバーの
フォーク&ナイフで
優雅な空の旅だったとのこと。
ぎゅうぎゅうのエコノミークラスで、
プラスチックのフォーク&ナイフで
機内食を口に押し込むのとは大違いです。
彼女に「お若い方が戻ってこられたから、
活気づいていいわ」と言われ、
テヘと頭をかいて照れているワタシ。
この前まで住んでいたモンゴルでは、
バスの中で席を譲られていたワタシですよ。
あの国では、私の歳はおばあちゃん。
国民の平均年齢が26.7歳(2020年統計)
というとても若い国でしたから。
どこへ行っても、どの国へ行っても
人と会うのは楽しい。
どの人も、その人だけの
ノンフィクションドラマを持っていますから。
写真)絵になります、
パステルカラーの家並み。
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