その国のお茶
【その国のお茶】
イギリスは紅茶がおいしい。
紅茶なんてどこの国でも淹れられるじゃん、
どこでも同じじゃん。
そう思っていたけれど、やっぱ
違うんですよね、イギリスで飲むのとは。
何が違うかって「水」ですよ「水」。
お茶は、茶葉と水があって初めて
いただけるもの。
そしてその相性が大事。
日本のどんな高級緑茶であっても、
ここのイギリスの水で淹れると
「あれ?お茶ってこんな味だったっけ?」と
拍子抜け。自分の舌がおかしく
なっちゃったかと思ってしまう。
そして、日本ではそれほど感動しなかった
紅茶に「なぬ?この美味しさは!」と
ビックリさせられるんですよ。
20代で初めてトルコに行ったとき、
現地で飲んだアップルティーが美味しくて
意気揚々と大箱を日本に持ち帰りました。
30代で夫とアジアのバックパッカー旅行を
したとき、中国のお花が咲くお茶、花茶に
ハマって、これもたくさん持ち帰って
イギリスで飲んでみました。
いずれも気抜け。現地で飲んだ、
あのかぐわしさはどこへいったのかと。
ちょっとした外出先から帰ってきただけでも
‘I’m dying for a cup of tea!’
とすぐに飲みたがる我がイギリスの家族(笑)。
(直訳は「紅茶飲まなきゃ、死んじゃう!」)
そして、ここでは土方のおじちゃんたちでも、
ちゃんと陶器のカップを持参して、
工事現場でミルクティーを飲んでいます。
うむ、さすがはイギリス。
今、この投稿もミルクティーを味わいながら
書いているんですよ。
その国のものは、その国でいただくのが
一番美味しい。
当たり前のことに気づかされる毎日です。
写真)ご近所のご夫妻にいただいたお茶。
イギリスはデザインがまたオサレ!