
山本直樹「レッド」2巻 都内だと身を隠すので精一杯で消耗していくだけ→「そうだ、山に行こう」
3巻まではとにかく読むのがめちゃくちゃ大変です。
3巻を乗り越えたら後は勢いついてどんどん読めます。

あさま山荘事件は「赤色軍」と「革命者連盟」
とにかく「赤色軍」と「革命者連盟」という二つの活動があって、全国から学生が参加していたが、実際はごくごく少数の人間だったというのが大事。
1巻で見たように学生運動自体は全国区の動きでありほとんどすべての大学でいろんなグループが活動していた。地方支部みたいなものもあった。大きな動きで数万人規模の運動にもなっていた。
この2つのグループだって「合法」と「非合法」と線引きをするくらいの規模があり、ある程度組織だって統率も取れていた。

でもそれは安田講堂立てこもりや1969年の事件以降スーッと波が引いてしまった。1971年以降はどんどん人が減っていくにつれて、過激なほうしか残らなくなってしまう。
とはいえ、この時点ではまだ二つのグループ以外も残っていて、そちらの方に行ってれば、同じように過激な武力闘争はあってもこの後の惨劇は回避できた。あくまでも一番悲惨な欠陥になったのはこの2つのグループだけなのだね。

なんでこの二つのグループだけがこうなってしまったんだろう…。
この漫画だと、この人たちは目的をどこかで見失って「武装闘争」という手段そのものが目的になってしまっていった。鮮やかに戦うこと自体が目的になってしまっていたように描かれていますね。

マクロのイベント
①歴史的にには「成田・三里塚闘争」というのが大きい

②戦後最大規模の全国一斉捜査

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?