
「ナポレオン覇道進撃10」を読む ボロボロのスペイン戦線 ⇒第五次対仏同盟との戦いへ
アイキャッチは「死の影の谷」(ジャームズ・ギルレイ)です。元ネタは詩篇23篇であり、セヴァストポリ包囲戦戦でも同じ表現が使われています。そのくらいスペインでの戦いは厳しかったわけですね。

スペインはこの時代になっても未だに異端審問官がいるくらいに超カトリックであり、教皇庁と対立しているナポレオンに対して猛反発するプロパガンダを行いまくってしまいました。
そのため、単に軍隊を倒せばよいというものでなく、民衆たちもゲリラ戦を挑んでくるため国歌との総力戦になってしまい、とても勝てない・・・という状態になってしまう。
1808年7月 デュポン将軍が降伏
1808年8月 ポルトガルに向かっていたジュノー将軍も降伏
改めて宗教国家に手を出すということの恐ろしさがわかる。
スペインでのしくじりと、教皇庁との対立が原因で、再び対仏同盟が立ち上がる
スペインが収集つかなくなったせいで、ナポレオンがスペインに向かわざるを得なくなった。その状況でオーストリア・スペイン・イギリスを中心に対仏同盟が準備される。

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