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頭が良くなるマンガはある。しかし精神状態が悪くてストレス耐性が低い状態だと、どんなマンガを読んでも頭が良くならない
はてなブログでは紹介しなかったけれど、「頭が良くなる」マンガとしておすすめしたいのは、脳の働きについてヒントをくれる作品だと思っている。
自分の問題を理解するための「補助線」を与えてくれる作品
たとえば私が大好きな作品として「Shrink!」という作品がある。
この作品は生きづらいと思っている人に、エビデンスつきの学説を元に現状を理解するヒントを与えてくれる。
例えば「高EE」という概念は、似たような人が身近にいる場合、この概念を知っていると知っていないで対策の立てやすさが変わる。
こういう補助線となる概念の存在を知ったときに「頭が良くなった」と感じるのではないか。
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特に当事者にとっては眼の前が開けたような感じになるだろう。
もう1年くらい前の話だが、あたりの強い上司に困っている人がいたので
「高EE」の話とか「回避性パーソナリティ」の話などが説明されているこのマンガを紹介したことがある。
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こちらが「その人に当てはまりそうなところ」を抽出して、その人に当てはめて説明しているときは「コレ私のことだ!」「すごく役に立つ!」っていう反応だった。
その時は、相手は「頭が良くなった」気分になってくれていたと思う。私が思う頭が良くなるマンガとはこういうイメージだ。今まで自分が持っていなかった補助線とか概念を提示して、目の前の問題を理解する手助けをしてくれる作品だ。
「読む人が読めば」頭が良くなるマンガはあるが、誰が読んでもそうなるわけではない
ちなみにこのとき、「興味があるんだったら読んでみる?」って感じでわざわざこちらがお金を払って新品をプレゼントしてあげたのだが……
その人が読んだあとの感想を見たらドン引きした。
一番最初はその反応を見て「ああ、どんなマンガを読んでも頭が良くならない人っているな」って思ってしまうほどにがっかりした。
ただ、これは勘違いだと思う。
大事なのは「受け入れる準備」をしっかりやらないといけないってことだ。
私はこのセットアップが十分じゃなかったのだと今では思う。
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