
無能なナナ11巻で描かれる「殺人」がすっごい好き!
「無能なナナ」。めちゃくちゃ面白いと思うんですよ。(唐突)
この作品全くしらない人は1話をネタバレ無しで読めるか読めないかで評価変わってくると思うのでよかったら1話だけは続き読む前に読んで!
はい。読みましたかね。こういう作品です。
序章は「無能力者の主人公」が知恵を使って「能力者」たちを一人ひとり殺していくという話だった。それが正義だと信じていた。
でも本編では一転して無能力者である主人公が能力者側に立つ。「マイノリティ」として社会から弾圧されるようになったディストピア的な社会の中で、無能力者でありながら弾圧される能力者たちを救うために戦う。
このあたりが「性的マイノリティ」がマジョリティに逆らって体制を覆し、自由を手に入れる「ぬきたし」に通じる部分だ。
しかも本作品はそれだけではなく、SF要素も強い。
ネタバレになるからあえて具体的には語らないがこの物語は傑作SF「新世界より」とほぼ同じ設定の問題が発生していることが11巻で判明する。
(「新世界より」を知っている人にはネタバレになってしまって申しわけないけど、それだけでは物語の面白さは失われません。)

・頭を使ったミステリ的な能力者バトルのスリル
・「ぬきたし」的な弱者が圧政に逆らうカタルシス
・そしてSF体な要素
が楽しめる超贅沢な作品であり、ストーリー的には文句なしに面白い。
キャラクターの魅力がやや弱い点を除いては本当にオススメなのです。
しかも、「新世界と同じ設定」といったけれど全然二番煎じではなく、描く年代とソリューションが違う(「新世界より」の愧死機構が存在しない)し、見せ方も違うので完全に別作品として楽しめる。

この作品は、さすがに「新世界より」ほどひどい(褒め言葉です)未来にはならないのではないかと思う。「新世界より」はマジで真相を知った時はそのグロテスクさに吐き気がしたし、最後どうなるのか気になって徹夜して読んだのが懐かしい・・・。
本当に面白いので半額セールになった時はぜひ読んでね!
というわけで。ここまでは半額セールになった時のための紹介文です
実はアニメ化もしてたんですよ
アニメ化もしたしアニメの評価もかなり高かったはず。だけれどその後あんまり読んでる人の声を聞かなくて寂しいです。
個人的には「ぬきたし」レベルの傑作だと思ってるし、マンガでお手軽に読めるからみんなに読んで欲しい。(ぬきたしをしらない人には伝わらない話で申し訳無い)
アニメで描かれた部分はあくまで5巻まで。序章でしかないです。 10巻から展開される本編がすっごい面白いのエス。 「まずはアニメ見て!」って言いたいんだけれどdアニメかU-NEXTしか見れないんだよなあ。
で、ここからは自分が好きなシーンについて語ってるだけ
私11巻から登場する小野寺兄妹の関係が好きなんですよね。
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