
「ナポレオン覇道進撃11」を読む ナポレオンが勝利した最後の戦争「オーストリア戦役」の始まり
アイキャッチは「ラティスボンの戦い」(シャルル・テヴナン)です。
ネタバレになりますが、今回が戦役レベルではナポレオンが勝利できた最後となります。
その後の試合はすべて敗北したわけではないですが、「戦役レベル」でいうとナポレオンはここからはひたすらに苦しい時期が続きます。勝てないだけでなくて、求心力を失い、離反者も出てきて、栄光が剥がれていく。
そういった部分まできっちり全部描ききろうとしているわけだから、エンタメ作品としてはかなり意欲的な作品ですよね!歴史ものだからこそ許されるというか。私自身がもう40過ぎのおっさんなので、最近はこういう展開にこそ心が動かされます。
ナポレオンのピークだったのは間違いなく「アウステルリッツの戦い ~ プロイセンに勝利した時」の間であり、スペイン戦役ではもうすでに落ち目に入っていました。しかし、そこからすぐに負け続きにならないというのが本当に強い。
実はこれ株でも同じです。
1:最初の下げはまだ落ち目に入ったってわからない。今回はだめだったけれどまだ行けるっていう期待や上昇は続きます。でもすでに最も目端の利く人はもうそこから降り始めている。
2:そして、何度かは反発もします。でも今までのような強さが感じられなくなってくる。
3:そうすると、上手な人からちょっとずつ抜け始めていく。その後に本格的な下げがやってきます。
ナポレオンに関しては
1:「大陸封鎖令」を出した当たりからすでにタレーランは裏切り始め、フーシェもその後を追い始めます。そしてスペイン戦役と同時期にあったロシアとの会談ではもう明確にタレーランはロシアやオーストリアに肩入れを始めている。
2:しかしさすがナポレオン。スペインなどでしくじり、オーストリア戦役の序盤でも負けているのですが、それでもしっかり勝ち切ります。
3:そんなナポレオンでさえ決定的な敗北を喫するのはいつだったのか・・・。それは皆さんご存知のアレですね!お楽しみに!
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