
「風雲児たち幕末編」22巻 桜田門外変の後。水戸藩と彦根藩が一触即発になる一方で、薩摩は動かなかった
風雲児たちセール期間は終わりましたが、桜田門外の変が起きるまでは遡って続けていきます。桜田門外の変が起きるのは19巻~20巻ですがその前段もあるのでまぁ17巻くらいまではやろうかな。
というわけで22巻は桜田門外の変の後の話。治安はどんどん悪化したが幕府は何もしていなかったわけじゃなくて、例えば「講武所」を開設して百年ぶりくらいに旗本を兵士として鍛えていたし、「海軍伝習所」を作って人材を育てようとしていた。

まぁ対応が遅すぎたし、結局講武所のやつらは攘夷思想に染まってしまうわけだが・・・
これって今で言うと「TSMCブームが盛り上がり始めてから慌てて熊本大学で人材育成を」とか、デジタル課税が重たくなりすぎてから「DX人材を」「リスキリング」とか言い出してるのと似てますね。
日本は動き始めたら結構ゴリゴリやり始めるんだけれど、動き始めが非常に遅いというのが昔から変わらないですね。
桜田門外の変の後の水戸藩 VS 彦根藩
桜田門外の変を起こした連中は間違いなくテロリストなのだが、生き残りはその後普通に肥後藩邸で保護されていたので、納得できない彦根藩側が生き残りを差し出すよう求めて一触即発の状態に



この時はまだ水戸斉昭が生きていたからなんとか水戸藩側の動きを抑えようとした。

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