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「十角館の殺人」 登場人物、全員探偵なミステリー作品。原作ファンこそニヤニヤする要素が多いので読んでほしい

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品でありながら、その「そして誰もいなくなった」を意識すればするほど裏切られる仕掛けが施されていたり、ミステリファンであればあるほど騙される仕掛けになっており、極めてメタメタしい作品である

1987年に発表された作品であり、この後「Ever17」とか「うみねこのなく頃に」に大きな影響を与えているという意味でもオタク必読の作品と言える。


そんな有名作品のコミカライズということでとにかくマンガ版の作画に気合が入っており、めちゃくちゃ絵が美麗だった。ストーリー知らない人はもちろん、むしろ知ってる人の方が「あの部分をどう描くのか」とかでニヤニヤできる作品だと思う。

ストーリー知ってても、別の作品に思えるくらい絵がきれいだからみんな読もう。



超有名な作品なので、みんなストーリーは知ってると思うので、説明あんまりしなくていいと思うけどさわりの部分だけ。

物語は「無人島」と「島の外」の二つに分かれて進展する。 初見の人は、なぜ無人島」と「島の外」の二つに分かれて進展しているのか考えながら読むと面白い。



1つ目の軸は無人島側

無人島にある十角館に集まったミステリ愛好者たちの間で殺人が発生するという展開。

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館の主はヴァンさん。なおこの島では半年前に殺人事件が起きている。



2つ目の軸は島の外で進む

すでにミステリ研を引退していた「江南あきら(コナン・ドイル)」は、半年前の事件で死んだ「中村青司」から謎の手紙を受け取る。これをきっかけに、あきらは半年前の事件の謎を解こうとする

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ここまでの時系列はこんな感じ

1年前に ミス研のメンバーであった中村千織が海難事故で死亡する
半年前に 中村青司一家が殺害される。犯人は不明
現在   ①ミス研メンバーは角島で合宿を行うことに
     ②あきらと守須の元に死んだ中村青司から手紙が届く


半年前の事件

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①和枝夫人が先に殺され、左手首が持ち去られた
②次に使用人夫妻が二日後に殺される
③最後に主人である青司が殺された

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