
「ナポレオン覇道進撃08」を読む ナポレオンの最盛期=ティルジット条約
プロシアとの戦争に勝利し、一気に領土を拡大したあとの話。このあたりまではタレーランがナポレオンの外交政策を支援してくれていたので、比較的安定した状態が続く。
というわけで、この巻はタレーランに注目したい
ナポレオンの皇帝即位後は侍従長も兼ねたが、ヨーロッパ列強の勢力均衡を図ろうとする彼の考えと、ナポレオンのヨーロッパ支配の拡大戦略とは相容れず、1807年に外相を辞任。帝国顕官副大選挙人、元老院議員に就くも、ジョゼフ・フーシェとともにナポレオンの失脚を計画した。
ナポレオンの失脚後は長年対立関係にあったイギリスとフランスの同盟関係を固め、19世紀と20世紀の200年続く両国の協調と同盟の基礎を作った。両国の同盟関係により後の第一次世界大戦と第二次世界大戦のフランスを勝利に導いたのはタレーランの外交の遺産であった

ナポレオンは聞き入れなかった。

あとは、7巻で飛ばされたと思ったがイエナ・アウエルシュタットの戦い」から「ティルジットの和約」に至るまでの戦いを8巻で改めて描くことにしたらしい。なので、ちょっと時系列が前後してわかりにくいので、7巻と8巻はセットで読むことをオススメ。
ここから先は
1,792字
/
19画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?