
「1978年のまんが虫」 漫画の歴史本としてもキャリア論としてもすごく面白い
軽い気持ちで読み始めたらめちゃ面白かったのでTRIGUNを1回飛ばしてこちらを先に紹介します。
「ギャラリーフェイク」と「電波の城」くらいしか読み通したことはないが、とにかく超多作でありつつ、だれが読んでも細野作品だとわかる、特徴的なタッチで今でも現役のまんが家、細野不二彦がおのれのマンガ家人生を振り返る作品。
この手のマンガはすでにたくさん出ているが、類書と比べても圧倒的に面白い。なぜなら作者は1話目からプロになることを意識し、その時代の最先端の現場に体当たりでぶつかっていくため歴史漫画としても秀逸だから。単なる作者のプライベートヒストリーあるあるじゃない。大勢の人物が登場し、時代背景もしっかり描きこまれた群像劇みたいになっていて読みごたえが半端ない。
ということで1巻の内容は一通りまとめるので、ぜひ2巻以降はみなさんも読んでほしい。絶対にこの漫画は読んで後悔しないはずだ。
特に若い人ほど読んでほしいなと思う。
私は就職活動の時「いいひと。」と読んだおかげで就活にくじけないで最後まで続けることができたが、今の若い人はこれ読めばすごく力づけられると思う。
今はサラリーマン以外の生き方もあるし、サラリーマンでもこういう考え方の方が成功しやすいのではないかとすら思う。
並のキャリア論よりこの本の方が絶対に役に立つ。
第一話から心をつかんでくるなあ……。
プロの一言で、「あわよくば」から「プロになること」を本気で意識し始める



自分で自分に本気になるきっかけって人はどうやってつかむのだろう
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