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ブリーチ読む74巻 ほとんど作中では描かれなかったが、実はゼノギアスのような作品になっていた可能性があるポテンシャルの塊のような作品でした
くぅ~~~疲れました。
まるまる1か月かかりましたが、これにて完結です!
YHVHは能力的に最強オブ最強すぎるので倒し方がかなりファジーになってしまった
YHVHの能力は「全知全能」
未来を見るだけじゃなく、未来に先回りして改変ができる。
東方シリーズのレミリア・スカーレットの運命操作能力をより恣意的に行うことができるということでもあるし、キング・クリムゾンと違って回避だけでなく未来に行って、未来を変えてから現在に持ち込める。
あらゆる未来の可能性を摘み取ることができるので、この能力が発動している限り絶対に倒すことはできない。自分が死んだ未来すら書き換えられる。そもそもオールマイティー能力がなくても死んだ滅却師の力をすべて取り込んでいるのでいくらでも再生できる。
というわけでどうやって倒すか。
結論から言うと
・未来視に愛染の「鏡花水月」で介入して攻撃を空振りさせる
・動揺したところで石田の「静止の銀」にて能力を停止させ
・その千載一遇のチャンスに主人公が「折れたはずの斬月」を瞬時に再生(始解斬月)させて切り伏せる。
というものだった。
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まぁいいんですけど。
2つ目とか今まで全然出てこなかった石田の父経由だし、3つ目も明らかにそのための下地作りが弱かったしで、あれほど今まで伏線貼るのに命を懸けてた久保先生の作品の終わり方がこれか……という寂しさがありますね。
人気の問題というよりは久保先生の体調が悪くて早めに打ち切らざるを得なかったそうですが。
結局この作品は、マンガだけでは完結したけど説明不足の打ち切りエンド、みたいな内容になってしまいました。小説版、それから2021年に発売された続編めいたマンガなどで補完をすることが必須になってしまっています。
Bleachは、「最後まで完走できていたのであれば」、ゼノギアスのような作品になっていた可能性がある
ぶっちゃけ、千年血闘編というか、BLEACH全体が、霊王の設定が理解できないとわけわからんですよね……
私マジで作品読んだ後「なんだこれ、どういう感想を持てばいいの?」って呆然としてたんですが、下の動画を見たことでようやくこの作品何がやりたかったのか、YHVHってのが何だったのかがちょっとわかった気がしました。
私は霊王の設定を読んだとき思い出したのは「ゼノギアス」です。マジで、BLEACHって霊王の設定をメインで考えると、めちゃくちゃゼノギアスと似た構造の作品だと思うんですけど皆さんどう思います?
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ゼノギアスはBLEACHよりもさらにえぐい世界設定ですが、高次の存在が、元の次元に帰還するためだけに人類を利用する話でした。
これに対して愛染(カレルレン)や、YHVH(ミァン)的な存在が暗躍し、それを他の存在が阻止しようと戦っていた。
「虚・滅却師・死神」の全ての要素を合わせ、それを一つに統合しようとした一護なんかもろにフェイですよね。
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残念ながら久保先生はヒロインの描き方があまり得意ではなさそうので織姫をエレンのように描くことはできませんでしたが、でも、かなり高いレベルで「ゼノギアス」に肉薄した稀有な作品になれるポテンシャルを持っていたと思うんですよ。
まじでBLEACHよくわからんって人は、ゼノギアスを理解できたら、かなりすんなり頭に入ってくると思います。
しかし、BLEACHは残念ながらこの根本設定をほとんど描写することなく最初から最後までバトルを繰り返して、そのまま勝利してなんとなく終わるという「なんかよくわからんかったな」って作品になってしまっています。
そういう意味で本当に惜しい。
でも、まさかBLEACHが描き切れなかったとはいえここまでカチッとした世界設定を考えてそれを少年漫画で描こうとしていたことは驚きとしか言いようがなく。ポテンシャルだけなら最強の作品と言えるかもしれません。
最後の「獄頤鳴鳴篇」はあえてまとめませんので、ここまでお付き合いいただいた方は、この作品だけはご自身でぜひ読んでみてください。
ここから74巻の感想です。
これを踏まえて読み直すと「YHVHは何がやりたかったんや」という動機が見えてくる
YHVHについては63巻の565話からの短いエピソード以外はほとんど断片的な情報しかない。
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ぶっちゃけ、この最期の言葉ってYHVHというよりは霊王の意志のような気がするというか、そもそもがYHVHは、殺された霊王の意志を実行する存在だったと思うんですよね……。 完全にミァンです。
ここがわかってくると、千年血闘編がより楽しめると思います。
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