「悪役令嬢転生おじさん」　主人公の人格がトップクラスに良いので安心感もって読める

「悪役令嬢転生おじさん」という新ジャンル→2か月後に連載決定！

大分前に一度見た作品。思った以上に人気が出てるらしいけれど、読んでみたら確かに出オチで終わらせずにどんどん面白くなっていてすごい。

悪役令嬢転生おじさん （1）

上のまとめにあるように52歳のおじさんが乙女ゲーの悪役令嬢に転生する話。ただ、悪役令嬢設定は２話くらいですぐ返上して、「はめふら」のように、原作の主人公や攻略対象の男キャラから好かれまくる展開になる。

「はめふら」は転生元の主人公がJKということもあり、好き勝手やってたらうまくハマって好かれてしまうという感じがあり、ドタバタコメディ要素が面白いのに対して、

この作品の場合は容姿や立ち居振る舞いについては「優雅変換」というチートスキルで解決した上で、主人公の内面は人格がめちゃくちゃ寛容でかつ好奇心旺盛なタイプということもあり、非常に安心感がある。

というより、もはや主人公というよりも親目線でゲーム世界のキャラクターを見守る域に達しているw

「はめふら」とのもう一つの違いは、非常にメタ要素が強いこと。主人公のおじさん自身がきちんとこの作品が「ゲーム」世界であることを認識、ゲームの目的を意識しながら動いているし、主人公の家族がちゃんと外側からゲームの世界を見ており、「お父さん」の姿を見て実況しながら話が進んでいる。ゲーム世界の日常を楽しく描きつつメリハリがついているところが良い。

さらにいうと、この作品の作者は「ツダヌマ格闘街」の上山さんというこっともあってか、格闘シーンや魔法理論、そして召喚獣などなどきちんとしたこだわりを感じる。

「最初の部分で出オチ的な面白さがあるい」上に、「出オチで終わらずに」これからさらに面白くなりそうだ、という期待感を抱かせてくれるので続きも読みたくなる。やはりベテランの作家さんは強いなあと思わされる内容だ。