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「ハルヒスキーのDL同人教室」34回目感想:同人作家が意識したいSNSの使い方
第4回目の講座内容が「宣伝」だったので、つながりがある34回目の内容を先に紹介します。
次回は5回目の紹介します。
第四回では宣伝についてこの二つを軸として語っており
①日頃はファンを地道に作る活動を行い
②発売するタイミングでは「潜在的に買う可能性がある人に、作品の売りをピンポイントで伝える」
特に②について詳しく説明されていました。
今回は①の側が中心です。
特にTwitterの活用法について説明する内容となっています。
さっそく見ていきましょう。
「広告」や「宣伝」ではない形で「集客」する必要性について
4回目の内容を振り返ってみてください。目的はあくまで「集客」であって、しかもできるだけ日ごろの活動によって色の濃い部分の人たちを増やしたいということでしたね。
そのためには、できるだけ広告や宣伝ではない形でSNSを活用するのが大事!というのが今回の話の趣旨になります。
まずは集客ツールとしてのSNSの評価
ハルヒスキーさんはこれ以外の動画でも、何かを説明するときにいろんなものと比較して、その対象を評価するということをやってます。
「もっと良いものがあるかも」という可能性を考えたうえで「自分にとってこれが最適」とちゃんと確認する。だからこそ「これで行こう」と決めたものには真剣に取り組めるのだろうなと。このあたりの姿勢も何気にすごく好きですね。
特にイラストや漫画はめちゃくちゃSNSと相性が良いですよね。私は自分でおえかきしてるわけでもなくRTしてるだけでも、言葉より絵の方がどんどんRTされるのはよくわかります。
まして絵が描ける人にとってSNSが超強力な武器なのは間違いない。
商品によってはむしろSEOをしっかり頑張るべきですが、マンガやイラストは「言葉」で伝えるのが難しいのでSEOって難しいんですよね……。そして4回目の動画では、ハルヒスキーさん自ら広告にチャレンジして結果を検証されてました。そういう意味でも、SNSはすごく大事になってきます。
SNSの使い方の第一歩
冒頭で紹介した話の再確認ですね。そのうえで、SNSでは前者に注力した方が良い(売り場への導線にしない方が良い)と語られてます。
これちょっと耳が痛いですね……。私自分のキャラクターはあまり出さないようにしてるんですが、noteのプロフィールくらいはもうちょっとしっかり作ろうかな。後で出てくる「キャラクター作り」の解説回の時に自分のプロフィールもちょっと考えなおしてみよう。
SNSを使う際に気を付けるべきこと
ここは4回目のおさらいですね。
求めてない人にいくら熱心に宣伝してもダメで、人々が求めてるものをコンスタントに提供できないと人は遠ざかっていくというお話です。
私がこの手の話で最近一番うまいなと思っているのは茅原クレセさんですね。
キャバクラが舞台のマンガを描いている人ですが、アカウント名が作品名になってるわりに自作品の宣伝ツイートはあまりしない。その代わりにツイッターではキャバ嬢さんたちの面白エピソードをマンガ化→このコンテンツが毎回のように数万RTされてる→それによってますますコンテンツのネタが集まるというサイクルが発生してる。これ最強だと思います。
一方で、大塚志郎さんが「マンガの描き方」についてのマンガを描いて一時期よくバズってましたが、こちらは途中で頭打ちになってしまった気がします。
違いはどのあたりにあるのかな?とか考えてみると面白いかもです。
自分のファンを増やすために使うのであれば、SNSでの投稿は以下の3つを意識しよう
というわけで、ここからが今回の動画のメインディッシュ部分です。
バズそのものを目的とするのではなく、「自分を好きになってくれるような」「ファンが増えるような」使い方をする、と目的を定めた場合、こんな感じのツイートをいししてみるといいですよ、というお話です。
どちらかというと補足の部分が大事ですね。
バズそのものを目的としないと決めることで「ネガティブ発言をしない」「表面的にウケそうな話をしない」などしてはいけないことが明確になってきます。
バズは「たくさんの人に見られる」「最大公約数を狙う」ことを目標とするのではなく、むしろ「深く刺さる」ツイートを意識した方が結果としてバズりやすいという部分はとても大事だと思います。
こちらの記事で語られているDRESSフレームワークなんかと通じるところがありますね。
・Discovery(発見)
・Response(反応、共感)
・Experience(体験)
・Story(物語化)
・Share(共有)
読者さんの心の流れをこういう風に理解すれば、何が深く刺さるかを考えやすいと思います。
まとめ:宣伝と同じようにSNSの使い方でも「コアなファン」から順番に大事にしていくファンベース思想を大事にしよう!
宣伝を繰り返せばするほど、コアなファンがうんざりしてしまう。まず大事にするのはコアなファンから、と考えると使い方は考えた方が良い。
嫌いだという人もいるかもしれないけど、作者の方々には自分でやるよりファンやアフィリエイターを有効活用することも考えてみてほしいなと思います。
私は古いオタクなので「リプするなんて恐れ多い」「スルーされても当たり前」くらいの感覚です。逆に、反応してくれた作家さんってめちゃくちゃ印象に残るんですよね。チョロいのでそれだけで好きになります。自分が書いた記事に「師走の翁」先生や「メメ50」先生がさりげなく反応してくださったときはギャー!ってなりました。他にも、反応もらえた作家さんののツイートはブックマークに入れてます。
必要以上にバズること自体を目的にしないというのも大事。
この動画は、講義のテーマに関して、講義以外の雑談部分で作家さん同士で意見交換されているのも面白いです
今回は、1時間15分あたりからLO系の作家さんはどうやって生き延びるべきか、どんなプラットフォームと戦うべきかみたいな議論が熱く買わされていて面白かったです。
前回にひきつづきのかそくえっぢさんのほかに、櫻雷七さん。
さらに今回は…山下クロヲ先生だー!
田中ユタカ先生まで!
ほんとにすごい放送だなあと思います。
今回の動画は4回目と合わせてみると得るところが多いので、ぜひぜひ動画の方見てください!
以下はおまけです
動画中で紹介されていた作品
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おまけ①「まんが王国」やら「楽天モバイル」や「コミックシーモア」の不快な宣伝のメカニズム
嫌悪感は長く続かないことを利用して、まず嫌悪感とセットで印象に残すというテクニック。あまりに嫌われすぎてネタになった抱かせろちゃんとサバサバ女好き。
おまけ②:木星在住さんのお話
DL同人マンガとしてはそれほど売れなかったみたいですが、Steamで爆発的な成功を達成された人ですね。
なんかその後見てみたら儲けた金を株買って4000万くらい儲けたり新しくゲーム作ったりとめっちゃイケイケですごい。
この人は本業がゲーム作りで、マンガは趣味で描けるようになったみたいですね
おまけ③:こういう授業受けてみたかった&やってみたかった
なお、5回目以降はPPTやGoogleスライドでしっかり話の内容が資料にまとめられているので、スクロールバーで画面を見てもらって、気になるスライドのところを中心に見るという視聴方法も可能です。
ハルヒスキーさんの動画は、1話1話が本当にしっかりした「講義」になってるんですよね。プレゼンテーションで10分ほど説明して、その後リスナーからのコメントに応答して、また10分ほど説明して……。しかもリスナーからのコメント対応の時はライブドローイングで他の人を退屈させない……。
学校の授業がこんな感じだったらめちゃくちゃ楽しいやん。私はもともと高校の教師なんですが、普通にこういう授業ができる先生になりたかった……。
VTuber的な技術ってもうちょっと立ってお手軽になってきたら教育方面でめっちゃ活躍できそう。
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