
株価下落より経済失速が露呈しつつあるが、ここから半月くらいの間は逆に売りが危険
「株価って素人が後から見たらめっちゃ簡単に見える」けど、実際は売りと買いの思惑は複雑にぶつかり合ってるのでそんな簡単にわからないって話をしておきます。
リーマンショックのチャートを今見たら、2007年とか2008年くらいから打っておけば誰でも勝てたとわかりますよね。なので「どうしてここで売らなかったの?」みたいなことをいう人も多いです。
でもね、そんな簡単だったら誰も苦労してねえんだよおおおおおお!( ;∀;)
中期的にはどうみても苦しい局面です。レバナスガチホ組はまず助からないでしょう
インフレによって経済実態が先に崩落し始めている状況なのに、コロナがよほど厳しいことにならない限り、来年は給付金が一気に220兆→70兆まで減額される
JPMは🇺🇸経済が急速に減速しておりGDPがQ4の7%から年Q1には1.5%まで低下するとの見通しを発表した。同社の経済活動サプライズ指数は弱い小売売上等を反映して急速にネガティブ領域に低下している。またBofAはオミクロン収束と共にGDPの7割を占める個人消費低迷による年後半の景気後退を警戒している pic.twitter.com/gDu27jqG3G
— Masa (@Masa_Aug2020) January 23, 2022
経済実態が株式市場より先に沈み始めているという珍しい状況に。もちろん先日のNetflixの株価崩壊を見ればわかるように、株価はまだ全然織り込めてないですね。
今市場が織り込めているのは、金利上昇に伴うハイパーグロース株の調整だけです。ここら辺はすでに高値圏から60%~70%調整しています。(まぁPERが1000倍超えてるのばっかりだったからそれでも高いけどね。アメリカ人はまじで狂ってます。インデックスだけ買ってた人は自分が勝ってる株の平均PERも知らんのだろうけれどマジで頭おかしいです)
バリュー株は相変わらず元気だし、GAFAMはFacebook以外はまだ10%も調整してません。

この期に及んでもテスラはまだ人気ですし、GoogleやAppleの規模であるにも関わらず、年成長率が25%を前提とした株価になっています。
アップルは特にすさまじくてPERじゃなくて「PBR」が42倍です。※ソニーのPBRは2.9倍です。
興味深いのはBofAがコロナ終息=個人消費リセッションと考えている事だ。高インフレ下で実質所得は不況時の2.4%に落ち込む。政府からの給付金は昨年の$2.8tnから今年は$660bnに急減する。平均的ミドルクラスでは既に過剰貯蓄を使い果たした上で記録的な伸び率の借り入れで消費しており、長続きはしない https://t.co/ChcplyBpPy pic.twitter.com/ZOwBkE0g6k
— Masa (@Masa_Aug2020) January 24, 2022
アメリカという国がいかに狂ってるかわかる数字ですね・・・あれだけ給付金ばらまいておいて貯蓄無し状態なのか……バッファがない。
というわけで「中期的に見れば」この程度の調整で済むはずがないと考えておいた方が安全です。
🇺🇸FOMCで大きな価格変動が予想される為、ポジ軽減で臨みたい。2倍儲けるより2倍損をしない為のリスク管理だ。強気派のGSやJPMは悪材料織り込みで株価上昇を予想するが予断は許さない。SP500が僅か3週間で最も弱気派のMSの年末予想を下回る等、大きな変化の前で市場予想は当てにならない物である
— Masa (@Masa_Aug2020) January 23, 2022
アメリカの株価は「業績」で買われてるわけじゃありません。
GAFAMTや一部の超優良企業を除いては、FRBの異次元緩和と、給付金バラマキ、そして低金利を背景にした異次元自社株買いです。業績が今の2倍になっても今の株価が正当化されない企業ばっかりです。そもそもSP500指数はGAFAMTだけで寄与度が25%近くあります。GAFAMTが踏ん張ってる限りにおいては強いですが、これらが調整局面に入れば一気に崩壊します。
しかも、アメリカの株価の上昇原因の4割は自社株買い。4割はFRBと給付金です。そのうち、FRBと給付金がなくなり、インフレが加速したら自社株買いも失速します。株価上昇に作用していた力の内7~8割が今年から剥落していくのに、それでも株価が今の調子で上がると思いますか?
しかし、短期では話がガラッと変わります
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