私と違って客観的に「小木VSソーシャルアクティビスト」の感想をまとめてくださっている方のまとめ
について、私だけの記事だけ読んでうのみにしてほしくなかったので、私以外にちゃんと音声を聞いて全体の感想を述べてくれている人を紹介しておきます。
私と違って客観的に録音の感想をまとめてくださっている方のまとめ
私の書いたnoteは主観が入りまくっているので、主観を排して全体像を把握されたい人はこちらの方を読まれた方が良いと思います。
ざっと一通り聞いたので細かい内容に触れない程度にコメント。まず、司会者が「対話」を志向していると言っている割には、専門家ー非専門家という温度感のコミュニケーションが非常に多く、小木さんがジェンダーに関連する話を学ぶ(+ 反省の弁を述べる)という流れが基本だった。(1/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
一方、小木さんが問題視したのは、実際には行っていないのに「虐待をしている」と扱われ(て拡散され)、それが誹謗中傷となって彼の元に届いたことであり、社会運動をするにも、そういうことはしてほしくないと繰り返し主張していたのだが、この点は議論もされず、反省の弁もなかった。(2/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
結局、ジェンダーの論点しか扱われなかった(小木さんとしてはそこじゃない点を伝えたかったのに)のが最大の問題だったと思われる。その意味では「相手の意見を聞こうとしない」という解釈は頷ける。ただ、小木さんの話がルームの目的に合わないトピックだと言われればそうかもしれない。(3/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
しかし、ソーシャル・アクティビストが人権という観点からジェンダー問題を論じているならば、虚偽の虐待認定(ないし、それに類する行為)をして拡散した結果、小木さんに誹謗中傷が集まった(人権侵害が起こった)ことに対して、謝罪や反省の一つくらいはすべきだと思う。誰とは言わないが。(4/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
なぜか「情報を信じる/信じない」という議論に回収され、フェイクニュースの話まで登場したが、問題の本質は違うと思う。ソーシャルアクションが(結果的に)個人の人権侵害を生んだとき、それは自分たちの責任ではないと言い切ってしまって良いのか、そこを問い直す必要があるのではないか。(5/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
口先では「自分たちが差別をしているかもしれないと反省する」と言う割に、自らの関与した加害(小木さんらの人権侵害)は相手の責任ばかりを強調して、小木さんの「攻撃されているように感じる」発言は自己責任化していた(cf.「慣れてない」発言)。個人的にはここが最大の問題だと思う。(6/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
つまり、ソーシャル・アクティビストたちが、この社会に生きる人々に「アップデート」や「反省」を求める割に、全然自分たちが反省していない(少なくとも私からは反省しているように見えない)のである。そりゃ反感も買うだろうなというのが率直な印象であった。(7/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
少しだけ個別の論点を補足する。
— 采 (@psychama) February 18, 2021
①論者によって「差別」として語りたい内容が一貫していない印象を受ける。各論者が「差別」を明確に定義して用いているようにも思えない。
②上記の論点と合わせて、対人レベルの話と社会構造レベルの話を混同しても有益な議論にはならないと思う。(8/n)
③「正当な批判」と「攻撃・誹謗中傷」(≒ 差別)の線引きについて、根拠となる正確な情報の有無を一つの基準としようという見解が某氏によって示されていたが、この見解では「統計的差別」の問題を扱えないし、何より「女性の昇進意欲のなさ」に反論できなくなると思われる。(9/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
④対人レベルでの「差別」を「傷つき」の問題に帰属し、被害者定義を絶対とする場合、ソーシャル・アクティビストの(差別是正を意図した)発言に対して傷ついたと感じる人は「差別」を受けたと言えるか。言えないとすれば、なぜ言えないのか。この点が十分に議論されなかった。(10/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
⑤一部の人が「専門家」のように振る舞っていたが、社会心理学や社会学を学んできた人間としては「差別」の定義が通常のそれと異なることがかなり気になる(①の論点とも重なる)。ジェンダー分野では「差別」について異なった定義が用いられているのか。これは自分も確認したい。(11/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
⑥今回の議論では、小木さんとアクティビストたちの目標(「誰もが生きやすい世の中」になること)は一致しており、誹謗中傷に対する見解も揃っている。差別への問題意識も共有している。そんな中で「どこで、なぜ、対立が起こったのか」、この点を反省的に考察すべきではないだろうか。(12/n)
— 采 (@psychama) February 18, 2021
以上です。私が長々と書いていた部分を簡潔に2つのツイートにまとめてくれていて大変ありがたいですね。
以下は私の主観入りまくりの語りなので、マガジン登録してくださってる方のみお読みください。
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