
NARUTO読む64- 忍界大戦007 十尾復活で絶体絶命の状況になるが、歴代火影が復活して助けに来る
「仲間は絶対に殺させやしない」
おれは今まで多くの仲間を守れなかった。
だから今度こそ仲間を守ると口にする。
だがその度に仲間を守れなかった事実を見つめ直すことになる。
その傷と一生向き合っていくことになる。
だから忍び耐える者、忍者なんだろ俺たちは。
忘れさせてなんてくれねーよ。
夢の中で自分が傷つかねえように作った仲間なんて本物じゃねえ。
それって本物の仲間を消すってことだろ?
お前と違って俺は、繋がってたもんを切りたくねえし、
切られたくもねえんだよ。
ナルトは「他者とのつながり」をめちゃくちゃ大事にする話だ。
つながりを大事にするということは、裏を返してみるとボッチには厳しいということでもある。「一人でいろいろ考えてるとおかしくなる」という話を読者に突きつけてくる。
うちはオビトはまさに孤独の中で狂い、マダラに利用された道化のように描かれる。
「チャクラ」も人とつながる力だし、少なくとも初代火影が考えた「村」とか「里」も人と人とのつながりを守るための仕組みだった。
ただ、あまりにも繋がりを重視しすぎたせいで「里」を守ること自体が手段ではなく目的となってしまい、里を守るための犠牲が生じたり、里から弾かれたものを敵視して攻撃するようになって、争いが生じた。
その争いの中ですり潰されたものが、里を恨み、世界を恨んで世界を滅ぼそうとした。それがナルトという作品の大枠である。
つながりは大事だが、だからといってつながれない人間(コミュ障)を切り捨てたり敵視するような世界では、オビトのようなものが生まれる。今でもツイフェミのようなミサンドリとか小山のようなミソジニのカスどもがオビトのように世界への憎悪をばらまいている。あいつらほんとどうしたら良いんだろうね……。
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