「データ分析」は目的ではない
「データ分析を仕事で活用する」
このテーマだけに絞って、人材・スキル育成をしてちょうど5年が経ちます。この5周年記念日に合わせて、集大成となるこちらの本が出ます。
『問題解決ができる! 武器としてのデータ活用術』(翔泳社)
データ分析の方法や統計理論、はたまたデータサイエンスなどが注目されがちです。では、それらを身に付けてデータ活用ができるようになった組織はどれだけあったでしょうか。
少なくとも私がこの5年間対応させて頂いてきた組織や企業の中には、1社もありませんでした。
代わりに、何が欠けているのか、何があると”成果”が出せるようになるのか、この1点だけをずっと掘り下げてきました。
その間、見れば見るほど「データ分析をすること」自体が、次のように目的化している現場に遭遇してきました。
このデータから何か見えてこないだろうか?
もっと精度の高い結果を得ることはできないのだろうか?
このデータをもっと活用するにはどうすれば良いのだろうか?
これらの発想にどうしても違和感を感じずにはいられず、でも何が問題で結局どうすればよいのか、については断片的に伝えることが精一杯な状況が続いていました。
そのような期間を経て、全体として体系的にその”必要なこと”を形に纏めることができた!という実感が得られたのが、約1年前です。
それまでは毎年1冊は本を出していましたが、それこそ「本を出すこと」は目的にはなり得ません(そういうものが世の中には多いと感じていますが)。本当に世に伝えるべきことが固まって初めてそれを形にして世の中に出す意義があると感じています。
それがこのタイミングでした。
では、その中身とは何か。
具体的には色々ありますが、一言で言えば、
「あなたのデータ活用の目的は何ですか?」
の答えを持っていることです。
では、「どうやって自分の目的を明確にして分析という”手段”に繋げて成果を出すか」
この問いに答えを出している本やセミナーに遭遇したことがあるでしょうか?
私はありませんでした。なので、それを形にしたのです。
これまで成果を出せずに悶々としてきたあなた、是非お手に取ってみてください。
この本は一時的な流行りや表面的なテクニックについて書かれた本ではありません。これからの時代を生き抜くために必要なベースとなるスキルの本質が書かれています。