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一緒に学ぼうYoga呼吸法。Toshiさんの<呼吸法ティーチャー養成講座 2021>

 Toshiさん(児玉俊彦:UnionYoga japan, 淡路島Sam Ashram 主宰)の呼吸法ティーチャー養成講座に、アンバサダーとして参加させていただくことになりました。

 全12回、計48時間。Yogaの伝統的呼吸法に基づいて、智慧と知識と技術の実践から、伝えられるレヴェルまでの習得を目指す講座です。淡路とオンラインは5月、京都、東京は6月スタート。僕は東京会場、大澤山龍雲寺でみなさんとご一緒します。

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 僕が発声法を学び始めたのは10代の頃でした。26歳でヴォーカリストとしてデビューするのですが、30歳を過ぎるまで、声のプラクティスはどこか「挑む」ようなマインドで行なっていたと思います。さらに、セールスや、周囲からどう見られるかなどのプレッシャーにも押しつぶされそうになり、大好きだった歌と音楽を純粋に楽しめなくなった時期。それを乗り越えるきっかけは、過去でも未来でもなく、今ここにある呼吸へ意識を向けることの中にありました。Yoga、瞑想と出合い、呼吸法を取り入れてから、だんだんと人生の視界が開けていったのです。

呼吸と声を支配しようとするのではなく、呼吸と声の本来的な力を信頼することで、生き方そのものに起こった大きな変化。その体験が、今の僕を支えているといっても言い過ぎではありません。

 私たちの呼吸は体とこころをつないでいます。よくこころで考えていることと、体で行なっていることが、ちぐはぐになっていることがあるでしょう。こころと体がばらばらなのです。「吸う」「吐く」と呼吸に意識を集中すれば、こころと体がひとつに合わさって一体となります。意識的な呼吸はこころと体をつなぐ架け橋です。

ティク・ナット・ハン著/微笑みを生きる<気づきの瞑想と実践>より引用


 消化、循環、体温調節、内分泌、生殖など、不随意生命維持活動を担う自律神経系の中で唯一、意思から制御できるのが呼吸です。例えば、思いがけない困難を前に心拍数が急上昇した時。深くゆったりとした呼吸が落ち着きを取り戻すのに有効だと、多くの人が経験則として知っていると思います。

 息の漢字を見れば、脚は「心」に支えられ、その上に「自」です。音(おん)を読めば「いき」は「生き」とも同じです。息を引き取れば、肉体はこの世での役目を終えます。呼吸は自分自身であり、命の象徴ともいえるでしょう。

 ところで、一時期「自分探し」という言葉が流行しました。ここではないどこかに行けば、本当の自分と出会えるのではないか…。けれど、自分探しに出かけた人が、「見つけたよー」と帰ってきた話はあまり聞きません。呼吸から気づかされるのは、勇者のアイテムを手に入れることではなく、今の自分とは違う何者かになることでもなく、生まれた時からここにあるギフトと出合い直すことではないかと思うのです。幸せはずっと手の届くところにあったと教えてくれる、メーテルリンクの「青い鳥」のように。

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 声、という文脈から呼吸法を実践してきた僕にとって、Yogaの伝統的技法に興味は尽きません。

 Toshiさんとは何度か大切な時間を過ごさせてもらっていますが、最初に写真で見た印象と、これだけ違いのない人もなかなかいない。心身オープン、同性から見ても美しく、気持ちのいい人です。素晴らしい活動と、素敵な仲良し家族。人の輝きは生き方から放たれるものであり、誰から学ぶかはとても重要だと思います。「小学校とか学校で学べるような将来になればいいなぁって思ってる」というToshiさんが、多くの人と分かち合いたいと願う呼吸法を、僕も子供のような気持ちで学ばせてもらうつもりです。

ヨガティーチャー、呼吸法指導者を目指す人も、自身の呼吸を深めたい人も、興味があればぜひ詳細に目を通してみて下さいね。

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<呼吸法Teacher養成講座 2021>
東京・京都・淡路島・オンライン

講師:
児玉俊彦

スケジュール:
東京 
2021年6月〜2022年5月
https://unionyogajapan.com/tokyo-pranayama-detail2021

京都
2021年6月〜2022年5月
https://unionyogajapan.com/kyoto-pranayama-detail2021

淡路島
2021年5月〜2022年5月
https://unionyogajapan.com/awaji-pranayama-detail2021

オンライン
2021年5月〜2022年5月
https://unionyogajapan.com/online-pranayama-tt

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2021 呼吸法講座の履修内容 全 12 回(仮予定)
「実習内容」
・腹式呼吸
・完全呼吸法
・丹田呼吸法
・カパーラバーティ
・ウジャーイプラーナーヤーマ
・クンバカ
・アヌローマビローマ(ナーディショーダナー)
・シータリー
・シートカーリー
・スーリヤベーダナ
・ブランマリープラーナーヤーマ
・ナーダーヌサンダーナ
・マントラプラーナーヤーマ / Omkar
・バストリカプラーナーヤーマ
・ナーダパッシャンティ

「バンダ・ムドラ」
・ジャーランダラバンダ
・ムーラバンダ
・ウッディヤーナバンダ
・トリバンダ
・アグニサーラダウティ
・ムーラクリヤー
・ナーシカームドラー

「瞑想」
・ナーダパッシャンティ
・ナーダーヌサンダーナ
・数息観(すそくかん)、禅に伝わる呼吸を数える瞑想
・アナパナサティ・・・ありのままの呼吸を見つめる瞑想

「座学講義内容」
・「息」とは
・呼吸法で伝えたいこと
・プラーナーヤーマとは?
・肺と心臓の働き
・腹式と胸式?
・空気の成分 ・氣とは?
・なぜ今、呼吸法?
・ヨーガでは呼吸法をどう扱う?
・ヨーガスートラを見てみよう
・自然呼吸法・丹田呼吸
・ハタヨーガの経典をのぞいてみよう
・鼻呼吸について呼吸法の禁忌
・呼吸法の効果
・呼吸法のまとめ

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