ものづくりのプロセスはすべて同じ(2021.04.19)

佐藤可士和展行って得られた最大の収穫は、ものづくりのプロセスはすべて同じって理解が深まったことだったな。

デザインをする上でもビートや音色、グルーブやスピード感、音楽的な感覚で世界観を捉えていることが多々ある。
その身体感覚に近いようなイメージを、色、形、空間、ブランドストーリーなどに置き換えて可視化している。
大学時代は、パンクバンドをしていた。かなりのめり込んでいて、1日20時間くらいギターをひいていた。
なぜ自分は音楽を専門的に学んでいないのに、曲作りをしているだろうとふと思った。
そのプロセスをよくよく考えてみると、絵を描くことと全く同じ思考のプロセスだと同じだと気づいた。その瞬間に、ものづくりのプロセスは全部一緒なんだ、全部絵を描くようにすればきっとなんでも作れるんだ、と閃いたのです。
https://acoustiguide.web-audioguide.com/kashiwasato-6d6d1bb2-e991-4b03-acf0-c21ab848cf75/jp/4.html

https://www.nact.jp/exhibition_special/2021/kashiwasato2020/

音声ガイダンス、本人が喋ってるからオススメ。
朝10時に行ってもそこそこ並んでたけど、チケット買ってあればすんなり入れてじっくり見れた。

小田和正も同じようなこと言ってるんだよな。東北大の建築学科出て早稲田の建築の大学院まで出てるらしい。サビへのメロディの作り込みのときに導線設計を思い出すとか、トイレの位置どうしようみたいな感覚が曲作りでもあるとか。

本気で曲を書くようになって気がづいた。課題設計をしているときにそっくりだ。
Aメロからサビに行くブリッジのようなところはいつも最後まで曖昧になっている。ちょうどトイレと階段はこの辺り、と取りあえず置いたときのように。
ディテールと全体、両方のイメージが始めから獲得できていれば、どれだけ力強く進んでいけるか分からないのに。「こんなトイレをつくりたいんだ。」そういうときは必ず気に入った曲が書ける。ところが、分かっていてもそれがなかなかできない。いささか乱暴かもしれないが、僕は曲作りのすべてを建築設計の過程に置き換えることができる。ものをつくるというのはそういうことだ。
https://ci.nii.ac.jp/naid/110003800623

僕の個人的建築史(建築から学んだこと)

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varhira
UIデザイン、エンジニアリングやマネージメント、組織について考えたことなどを徒然と書いております。リアクションいただけると励みになります!