【メキシコ人女性・19歳学生】
昨日、メキシコ人の19歳の学生さんが来院されました。
主訴は「首肩こり」「顔の蕁麻疹」「手足の汗」
メキシコで診療をしているとこのような症例で来られる方もけっこう多く、東京で鍼灸をしているときもこのような患者さんはたくさん来られていました。
東京の時の鍼灸院です⇨https://www.to-yo-shinkyu-seikotsuin.com
普段からパソコンをよく使うとのことですが、コロナになりオンライン授業になったことでよけいにパソコンを見るようになったとのことです。
みなさんも鍼灸院といえば、肩こりや腰痛のイメージをお持ちのではないでしょうか?
しかし実際の鍼灸治療は内臓の機能があげることで、もともと持っている自然治癒力があがり、体の内側から自然と治していくという医学です。
これよく考えるとけっこうすごくて、他にこのような治療法はあまりないんじゃないかなと個人的には思います!
日々生活していると、知らず知らずのうちに体に負担がきます。筋肉の疲れなどはみなさんよく自覚されますが、そういったことは自分でストレッチするなり運動するなりして自分自身で改善できることがほとんどです。
しかし内臓の疲れとなるとみなさんあまり意識せず、「ちょっと胃が重たいな〜」くらいで、なかなか重要視されません。
昼も夜も毎日休むことなく働いている内臓をたまには労ってあげたほうがいいですね。。
前置きが長くなりましたが、今日来られたこの患者さんはよくよく聞いてみるとゲップがよくでたり、ガスがたまってお腹が張るとも言っていました。
これらの症状で病院に行くと、
・肩こり→整形外科
・蕁麻疹→皮膚科
・手足の汗→循環器科?
・お腹の張り→胃腸科
このようになると思います。
それぞれの科で薬が出たり湿布が出たりして、けっきょく患者さんはどの症状も治らないということが多いのではないでしょうか。
手足の汗に関してはどの病院に行っても、なす術がないと言われたそうです。
ではこれらの症状は東洋医学ではどのようにみていくのでしょうか。
みなさんはこのような植物をみたときに何を思いますか。
私の場合は、「栄養が足りなかったのかな」とか「水が足りなかったのかな」などと考えます。
パッと見は植物が枯れているということですが、これを体に例えると、枯れた葉っぱ一枚一枚→症状ということになります。
病院などに行くと枯れそうな葉っぱに着目して、葉っぱ一枚一枚に葉水をかけて対処しているような感じです。
東洋医学では葉っぱ(個別の症状)も見ますが、それ以上に土の中の根の状態を見ていきます。
根が悪くなっている→葉っぱが枯れてきているんだなというところに目を向けます。
根の部分がしっかりしてくると、葉っぱ一枚一枚に葉水をかけなくても元気な葉が生えてくるということです。
この女の子の場合も一つ一つの症状をみず、おおもとの根っこの部分の治療をすることで改善に向かっていきます。
メキシコではこのような症状の方が多くこられます。
国が違っても体の仕組みを理解していくことでさまざまな国の方に対して治療できるのもこの東洋医学の素晴らしいところです。
たくさんの愁訴がある方こそ、東洋医学的な視点をもって治療されることをおすすめします。
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