『らんま1/2』10話におけるシャンプーの中国語について

兵は拙速を尊ぶとはよく言ったもので、ちょっと緊急に記事にしてみることにしました。いつも尊んでほしいとか言わない。

12月7日深夜放送の『らんま1/2』10話をご覧になりましたでしょうか?
ついに人気キャラ・シャンプーの登場です。

キャラの人気はともかく、私はシャンプーの台詞に注目しました。

なんと中国語を喋ってるではないですか!!

旧アニメでは中華料理をでたらめに並べただけだったらしいですが(旧アニメについては、普段記憶だけで勝負しているので、中国語の件は「らしい」というところに落ち着かせてください)、今回はまさかの監修付き。

劉セイラさんは北京出身の声優さんです。

著作は以下の通り。

私は趣味で中国語を学習しているのですが、上二つの著作とNHKラジオ講座のテキストに寄稿していらっしゃるので、それなりによく知っていた方でした。
そんな方が『らんま』に関わってくださるなんて光栄~~~! と思って慌てて記事にしました。

え? シャンプーが中国語を喋ってたから記事にしたんじゃないの? って?
うん……実は本放送をリアルタイムで見ていたんですが、中国語とはちょっと分からなかったです。

でも、Netflixで聴いてみると、確かに中国語でした。

ちなみに、シャンプーの喋っていた中国語というのはいわゆる普通話(プートンホア)ですね。一般的で最も多く喋られている中国語です。

では何を言っていたか確認してみましょう!

素直に聴くと、最初のところ「ナーベンレンナフーションマオ」に聞こえるんですよ。でもそれだと意味が通じないので、ちょっと脳内補完……すみません。大げさなことを言ったけど、さして学習レベルは高くないのでした。

レベルは低いと言っても、シャンプーが喋ったことが次に呪泉郷ガイドの言葉で翻訳されるので、その部分の簡体字字幕を参考に、言っていることを推測しました。

続いて「ジャンヤオゼンマチアンゾウウオダジャンピン」。
これは“将要怎么抢走我的奖品”でしょう。今聴いたら”要”の前に”将”があるような気がしました。多分だけど……。

二言目。

×行ってる→○言ってる

ガイドの台詞の字幕の表記そのまま言っている気がしました。
これは簡単。

こんな感じで令和のシャンプーは中国語を喋るのでした。
しかし問題がひとつ。

声調は平坦では?

これが最初中国語と確信が持てなかった部分でした。
本当の中国語とリズムがちがうんですよね。
特に二言目の"今天是“なんかは中国語初心者でも喋ることが多いと思うんですが、1声1声4声なので、「高い、高い、下げる」で分かりやすく発音できます。それが聞こえない。
発音までは指導入っていないのかな~と思いました。
何かちょっと居心地悪い感じ。
まあ声調はそうとう難しいので、演技優先にしたのでしょう。

これらの考察はあくまでHSK4級程度の耳を持った中国学習者が独断で書いたものであり、正確性を担保しません。(免責事項)

以上です。

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