7日間? いえいえ2年9ヶ月
ライブ : band HANADA (横浜・Thumbs Up、2022年11月4日)
今年7月に配信ライブはあったものの、リアルライブのband HANADAはおよそ2年9ヶ月ぶり。楽しみにしないはずがない。指折り数えてやっとその日がやってきて、つるべ落としの秋の夕暮れの中、横浜へ。
定刻19時半を少し過ぎ、ライブの幕が開く。休憩なのか、ライブ全幕終了なのか、当初やや微妙な雰囲気だったブレイク後、第2部へ。そしてアンコールは2回。
非常にいいライブだった。(前回の配信ライブに続き今回も聴かせてくれた) Seven Days どころか2年半以上待った甲斐があった。私自身はもちろん、客席の他のお客もとても楽しそうだったし、何よりステージのバンドメンバー達がノリノリな調子だったのが大変よかった。
素人の感想だが、この晩はいつになく、それぞれの楽器の音のバランスがひときわよかったように感じられた。会場のPAのせいか、あるいは自分の座席の位置のせいか、メンバー4人の繰り出す音が変に偏ったり、邪魔し合ったりすることなく、均整のとれた質感できれいに重なり合い、ひとつのサウンドとなっていた。演奏のパートの取り方や、アレンジのせいかもしれない。耳にスッキリ入り込んできて聴き易いと思った。別にこれまでが悪かったというわけではないのだが、洗練・・・みたいなものが加わった感じ?
先に触れた「Seven Days」でも、久々の「Cinnamon Girl」でも、思わずマスクの下でこっそり笑みがこぼれる。好きな曲なので。また、最後の最後、「Route 66」も盛り上がってよかった。バン花では初めて聴いた。こうした演奏者自身のルーツミュージック的なものを、あれこれ取り混ぜて聴かせてくれるのは面白い。音楽への愛情とか愛着がよく伝わってくる気がする。初めて生で聴く、という点では「Free」もそうだった。サビの部分、「Free~」では字足らずだったのか、「Free- - -dom」と歌っているように聞こえたのは空耳か。でも、このナンバーも素晴らしかった。それにしても「からかわないで」のエンディングのフェイントにはやられた。もう終わる、と見せかけて終わらない、のに、一瞬、拍手しかけた自分。見事にからかわれてしまった。恥ずかしー。うぶなワタシを、からかわないで !!(笑)
ライブがはねて、結局そのまますぐ店を出たのが22時ぐらいだったか。2年9ヶ月、四捨五入すると3年。しかしそのブランクを一気に埋めるかのような、充実したヨコハマの夜だった。