【新・資本主義をチートする】番外編 日経平均株価はなぜ3万円になったのか
まいどお馴染み「資本主義をチートする」のコーナーが久しぶりに帰ってきました!
庶貧民である僕たち私たちが、ちょっとだけ資本主義のしくみの裏に気づけば、あらまあ!お金持ちになってしまうというこのシリーズですが、今回も資本主義とは何かについてこっそりお話してゆきましょう。
さてさて、日経平均株価が3万円の大台に乗りました。すげえ。
株がどうやらキテるようですが、庶貧民である僕たち私たちは、このビッグウェーブに自分ものっかるべきなのか?悩ましい毎日だと思います。
しかし、そもそもなぜ今株が上がっているのか?コロナ禍経済のなかで、みんなお金に困っているはずなのに、どうして株式市場は活況なのか?
資本主義のしくみに詳しくない人にとってはハテナがいっぱいだと思いますので、今日はその裏事情をざっくり簡単に説明してみましょう。
<1> 教科書どおりの株価のおはなし
まずは基本を知っておくために、「教科書どおり」の株価の話を書いておきます。
https://www.jpx.co.jp/tse-school/learn/04.html
の説明がわかりやすいので、ご参考に。
簡単に言えば、
■ 銀行の金利が下がると企業はお金が借りやすくなるので事業が拡大できたり、投資できる。
↓
■ その結果業績が上がるので、その企業の株の価格が上がる
ということです。
逆もシンプル。
□ 銀行の金利が上がると、お金が借りづらくなるので、投資が進まない。
↓
□ その結果業績がパッとしないので、株の価格は下がる
ということですね。
さて、昨今はみなさんご承知のとおり市場最低の「低金利」状態がつづいています。ゼロ金利なんて呼ばれたりもするくらい「金利」はほぼ無いくらいの低水準。
だから教科書どおりを当てはめれば、
「金利が低いので、企業の業績が上がり、株価が上がっている」
と一瞬思ってしまいます。
ところが現実は違う。
コロナでそれぞれの企業はズダボロの状態で、これまで黒字だった企業でも赤字を連発していますから、業績はちっとも上がっていないのです。でもなぜか企業の株価が上がっているという不思議な減少が起きているのですね。
<2> 今起きている株高の真実
というわけで、いったいじゃあ現実には何が起きているのか、という話になります。ここからは教科書どおりとは全然違うことが起きています。
簡単に言えば
■ お金持ちはたくさんお金を持っている。
↓
■ しかし、銀行に預けていても金利がつかないので、アホらしい
↓
■ 企業活動も低調なので、投資先がない。金をどこに預けたら増えるだろうか(不動産もリーマンショックとかあったのでヤバいし)
↓
■ 仕方がないから株式にでも投資するか。っていうか株式ぐらいしか投資先がないわ
とういうことなのです。
はい!だからここで覚えておきたい資本主義チートの格言です。
「株価は上がっているが、配当金が増えているわけではない」
ズババババーン!!
ここ大事。
みんなが投資先がないので株を買っているけれど、その株は「企業の価値が上がっている」から「価格も上がっている」わけではないことがミソです。
もし、企業価値が高くなっているのなら「配当金が増える」はずですよね?でももしかすると企業によっては
「配当金が減っているのに(コロナで業績が下がっているのに)、株価だけは上がっている」
ということが起きているかもしれません。
これは「不祥事を起こした芸能人」みたいなもので、全然仕事が好調ではなくなったのだけど
「テレビでの総取扱い時間が激増した」
みたいな感じです。
「やらかしたのに、テレビ露出が結果的に増えた」
みたいなことが起きているのですね。
これがわかっていたら、このブームに
のるかそるか
の見極めができると思います。もちろん、中にはしっかりと企業価値が上がっている会社もあるとは思いますが・・・(苦笑)
幸運を祈る!!!