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【勝手にお金が湧いてくる”思考”錬金術03】 ~あなたはウヨク?それともサヨク?~


 自分の持っている思考パターンを変えることで、お金が勝手に湧いてくるような意識改革をしよう、というこの連載ですが、ちょっと面白い記事があったので、それを引用しながら考えてみましょう。

 唐突ですが、あなたは「ウヨク」あるいは「サヨク」のどちらですか?

「ええ?私にはそんな政治的偏りは別にないよ!」

という人もおられるでしょうし、逆に

「いや、どちらかというと社会保障とかはちゃんとした日本になってほしいのでサヨク的かな」

という人もいるでしょう。

 もちろん、

「天皇陛下万歳みたいな、国家主義はどうかと思う・・・」

という至極普通の感想でもかまいません。


 ウヨク(右翼)やサヨク(左翼)という言葉は、現在ではいろいろな定義づけや色づけがなされているので、単純に用いるのにはとても注意が必要な概念になっていますが、ここではみなさんの志向がウヨクとサヨクのどちらに傾いていても、とりあえずそれはOKということにしましょう。まずは、ふだんあまり考えることのない「右・左」の別について、意識を持ってもらう、という単純なことからスタートするわけです。


https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62385

 

 さて、今日のヒントを与えてくれる記事です。サヨクといえば、ざっくりとは共産主義とか社会主義的傾向を指すことばですが、上の記事では、

「共産主義の理論は変なところがあるよ」

ということをまとめたものです。この話が「お金の話、おゼゼの話」とどう繋がるのかは、後半のお楽しみということで、まずは元ネタをお読みくださいね。


 共産主義がどのように「変てこ」かというのは、記事のしょっぱなから出てきます。


◆ すべての人は平等だけれども、労働者が毎日労働に終始していると、それだけで日々が終わってしまうので、社会や国家を改革したり、正したりする余裕がない。ということは、正しい理論に基づいて社会を運営するには、単純労働では得られない知識を持つ層が必要である。


→ おいおい!すべての人は平等なのに、すでに最初の時点で「社会を運営する層」が必要で、それは一般労働者とは異なる層にならざるを得ないと言ってるのはどういうこと?

というのが、サヨクの持つ本質的矛盾です。

 実はこのことはとても重要で、この知識指導者層はすなわち「共産党」であり、従って共産党が人々の上に立って良いということになります。

 某北の国では「主体思想」という考えがありますが、これもまったく同じで、「指導者層は特別に金に光っていて、なので金色の一族は国を率いるべきなのだ」ということが主張されます。

 理論の立て方はまったく同じです。


 さて、サヨクの面白いところは、

◆ 本来はすべての人間は平等である

ということを標榜しながら、ついつい

◆ 指導者層は特別で、それ以外の人間が平等なのだ

になってしまうところにあります。

 そのために、共産国は帝国主義化していくのですね。

◆ 指導者層は特別で、王は特別で、それ以外は臣民である

というのと、それほど実態が変わらなくなるからです。

(まあ、この帝国主義的観点で言えば、結局ウヨクもサヨクも同じようなところに行き着くので、そのせいで言葉の定義がややこしくなるのですが・・・。苦笑)


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 さて、ここからがお金が湧いてくる思考のトレーニングです。今、社会主義・共産主義・サヨクの考え方についてざっくり話が出てきました。

 みなさんは、今の日本社会である資本主義や競争社会と、平等を模索する社会主義・共産主義の社会のどちらがお好みで、お望みでしょうか?


A 資本主義社会では勝ち負けの争いが熾烈であり、貧富の差が大きくなるから、社会主義のほうがいい。あるいは、共産主義にも賛同できる部分がある。


B 社会主義社会は平等であるが、実は一部の指導者利権があり、それ以外と差異や区別があるのであれば、結局は貧富の差や権力の差が生じるので、資本主義と同じことだ。


 この2つの選択肢で、Aを選んだ人は、今のままではお金持ちになれませんし、お金も湧いてきません。なぜかと言うと、貧富の差や勝ち負けの争いを是正するのに、「あなたの力以外に頼っている」からです。他力本願ですね。

「どこかの誰かが、平等な社会を実現してくれたらいいなあ」と思っているということは、上の共産主義の記事に出てきた「大衆」であり、指導者層が見下している人たちそのものの考え方だということです。つまり、彼ら(あなた)は利用されているのです。


 Bを選択した人は、「共産主義にだって、格差が生じるのだ」ということを受け止めていると思います。ここでBの人には2つの選択肢が現れます。それはいずれにせよ格差があるとすれば、「資本主義で格差に巻き込まれる」のと「共産主義で格差に巻き込まれる」のとどちらがいいか、という問題です。

 日本にいる人にとっては、「それなら資本主義のほうがいいかな」と思いがちですが、中国にいる人の大半は、「共産主義で格差があるけれど、それでもまあええわ」と思っています。なぜならその格差のおかげで経済発展を遂げているので、共産主義格差でも、資本主義格差でも「自分達が利益を受けているのであれば、どっちでもええわ」と思っているわけですね。

 なので、実は日本人も中国人も「右も左もよくわからんけど、今経済的にうまく行っているからどっちでもええわ」と思っている人は多いということです。


 ところで、Bを選んだ人も、とくにお金持ちになれたり、お金が湧いてきたりはしません。日本人も中国人も世界情勢における経済状況の恩恵を受けているだけで、特に何もしていないからです。

 では、お金を産む思考パターンとは、いったいどういう考え方だと言うのでしょう?

 もう一度、共産主義の抱える矛盾点の話を思い起こしてください。


 共産主義の特徴は、

「人はみな平等だけれども、特別な指導者層がいることは許される」

というものでした。

 これはとてもヤバイ思考です。なぜなら、もし指導者層になって、トップを取ることができれば

「それ以外のライバルを、平等の名のもとに押し込めることができる」

ということだからです。

 もしあなたが経営者でも、権力者でもいいですが、ライバルたちとしのぎを削ってお金儲けをしているとしましょう。資本主義では、ライバルたちは常に争い、それぞれが好きなだけ高みを目指して戦うことができます。

(当然勝ち負けや格差も生じますが)

 ところが、共産主義では、お金儲けや権力争いに勝ったら、ライバルたちの稼いだお金を

「平等にするために、お前から取り上げる」

ということができるのです。

 自分以外のチカラを合法的に削ぐことができる!

というのは、自由な資本主義社会では、できない裏ワザなのです。そんな恐ろしい裏ワザは、まあ普通の現代国家では使えませんよね。



 お金を儲ける思考、お金が沸いてくる思考パターンとは、こうした理屈に気付くことです。

共産主義がヤバイのは、

「平等のために社会主義・共産主義を実現しましょう!」

と表では言いながら、腹の底では、

「オレがトップになったら、オレ以外に全て制限をかけて押し込めてやるぜ!」

と思っていても、それを周囲は止めることができないという部分にあります。


 これを知っていると、あなたはこれからの人生で自分の思い通りに人を動かすことができるようになるでしょう。

 つまり、

「そういうことをするのは、不平等なんじゃないですか?」とか、「こうすべきなんじゃないですか?」

と他人には制限を加えながら、そのあいたスキマの利益を全部自分が取ってしまうような、そういう悪事が可能になるということです。


 もちろん、わたくしヨシイエは、みなさんに

「そういう思考パターンを身につけて悪事を働きなさい」

と言っているわけではありません。その逆です。

「そういう思考パターンで攻めてくるヤツが山ほどいて、彼らはその術を使うのに長けているから、巻き込まれたり、ごまかされたりするな」

ということを示しているのです。

 彼らは一見、「あなたを平等な社会にいざないます」というような魅力的な表向きで近づいてきますが、裏では「おまえから奪って、押し込めてやる」と思っているのです。

 この理屈がわかってくれば、あなたは無用なお金を失わなくなり、この理屈を知ることで、正当なお金が懐に入るようになります。必ずそうなります。


 ひとつのたとえですが、共産主義指導者になろうとしている「悪の陰謀」をあなたが理解するということは、その時点であなたもおなじ対等な思考を身につけたことになります。

 これで、本当の意味で「自由と平等」な立場になれたわけですね。だからこそ、他力にすがりながら生きるのではなく、自立して経済社会を渡ることができるようになるということです。


(補足)

 例題として「平等」を見せかけにしながら利益をかすめ取ろうとする敵がいる話を取り上げましたが、実はこの要素はたくさんあって、たとえば「正義」を見せかけにしようとする者や、「常識」などを用いる者もいます。

 いろんなパターンが考えられますが、

「一見よいことや正しいことを主張しながら、みんながそれを守ろうとすると、利益を得るものが別にいる」

という状況が起きる際は、気をつけたほうがいい、ということになるでしょう。

 もちろん、よい子は真似してはいけませんが、あなたがその術を用いるならば、利益を誘導することだって可能です。

 そういうことがこの世にはあるという戒めですね。









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