【1年経って】SonnyBoy第2話考察
ハテノ島について
青い火→ヤマビコの世界。
要は能力で生成されたものは燃える様になってる。それはヤマビコの能力で出来た世界の中だから説。8話で腫瘍が出てくるが、それはこの世界の外で生じるから消せないのだろう。そして、赤い腫瘍との対比で、ここでは燃え盛る青い炎となってこの世界以外のものを燃やしてしまう。
・花冠が燃える→これ8話のこだまのものか?だとしたら切ない。
・ヤマビコが寝てる木は燃えてるしそこに近づくと長良とかも燃えるみたいだ。拒絶が根底にあって、先に瑞穂は受け入れられてるっぽい?
・ラジダニが交換したものは燃えないだろうと言ったが、どうやら残っているアイテムを見るにそれも例外があるようだ。→そこで希の「甘えてるんだよ、瑞穂もこの世界も」からヤマビコの世界が拒絶によってものを手当たりしだいに燃やしていることを暗に批判しているように思える。
・世界がもう一度元通りになったのは
1.ヤマビコが作り直した
2.長良が無意識に作り直した
このどちらかが考えられるが、ヤマビコは内側の中で世界を作っていくことから、これは長良の観測者としての能力ゆえの複製だと考えられる。
また、途中でラジダニラボやそれ以外のものも燃えていないあたり、長良が世界をコピーしたから、それ以降は燃えなくなったのかなあと想像。
(追記:と思ったが、もしかしたらサクラが世界そのものを複製して持ってきた可能性も考えられる。というかその方が自然な気がする。長良が能力を使うには唐突すぎる。1話の切り替わりも落ちるときに起こったので何らかのアクションがないと起きないような気もするが、この辺はまだどっちによるものか分からない。)
価値のやり取りによって成立する。無償で貰うと燃える、燃やす。8話を見たあとだと、こだまから施しを受け続けたことへの自戒のようにも見える。
長良と希
漂流した日に鳥を見殺しにした。
そうだよ僕は冷たい人間だから見捨てたんだ→嘘だ→知ったようなこと言って→誰かに見捨てられたことが誰かを見捨てる理由になるの
最後のセリフは要は母親とかから捨てられたような状況にドンピシャに刺さるものとなっている。それを言われて心境の変化があった長良はトラを助ける。
そして、ラストの希。
「出口が見えている。掴めそう。でも、今は遠く点になっちゃった。」
長良が手を引いてしまったが故に遠のく。希はある種無垢であるが故に、他人の違和感(隠し事、エゴ、後ろめたさ)に気づく(目がドアップになる)ことができるし、11話でラジダニが語った可能性の箱を閉じることに躊躇はなかったのだから、すぐに帰ることはできたはず。
だが、長良がそれを止めてしまったことで希の将来を奪うことになったが、それ故に長良は自身の弱さを克服し変わることが出来た。
だからこそ希と長良の関係には単なる友情・淡い恋愛感情以外に強い因果が横たわっていることになり、現時点で薄っすら感じるのは、この無垢さと自身の弱さは、何だかアニメという理想・無垢さと自身の無力さに被るような気がするということ。このことは8話か12話でより語ることになるだろう。
拒絶から受諾
今回の話の一貫したテーマとしては、「拒絶から受諾」であったと思う。
燃える世界、瑞穂の過去と現在、長良の心境、この3つのテーマをお手玉のように交互に見せていきそれぞれが受諾の方向へと変化していく様は滑らかなグラデーションのように自然で心地よかった。
そしてオチとして、炎上しない(=人間関係を拗らせない)方法としての交換・やりとり、つまり受諾というところで漂流コイン、瑞穂の奢りのシーンが入ってくることで受諾のテーマから、最後に長良と希の複雑な関係を示す
「出口が見えている。掴めそう。でも、今は遠く点になっちゃった。」
という希のセリフからED・次の話数へ繋がっていくのだと感じた。
意外と簡単なんだけど、それが出来ない。傷ついたから簡単には出来ないんだ。でも一歩ずつだけど心を開きつつあるよ。
1話ですぐに答えは出てるけど、それが出来てたらこんなに苦悩してないよ。だからこそ2話はこのテーマ、そこから一歩踏み出せる話になったのだと思う。
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