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思い出のサイゼ、あるいは思い出の「小エビのカクテルサラダ」

 今日はみらっちのほうで別記事を出す予定で、ほかに記事を書く予定はなかったのですが、福島さんの#サイゼ文学賞(非公式)の募集を読んで、これは書かずにはいられない、と筆を執ることにしました。
 筆、もはや使わないですけどね。なんでしょう、こういう慣用句はいつまで有効なのかわかりませんが、ぽろっと出てきますね、恐ろしいですね。

 私の思い出のサイゼは、横浜市の外れの、駅からも外れた、幹線道路沿いの店です。

 新婚のころは東京に住んでいたのですが、あるとき、都会と田舎との中間みたいなはっきりしない地域が住むには一番良い、車も乗りたいし、と夫が言い出し、まるで田舎者の私は「はあ、そんなもんですか」と、彼が「良いのではないか」という土地に唯々諾々と移り住みました。

 馴染んだような馴染まないような街で暮らし始め、車も購入し、目的もなくドライブに行ったついでに、あるとき、道沿いのサイゼリヤを発見したのでした。

 おそらく急速に関東全域に店舗が拡充し始めたころで、なんとなく噂は聞いていたものの「へえ、これがサイゼリヤか」という感じで車を停め、食事をしていくことにしました。

 オープンしたばかりで、店内は綺麗でした。大きな天使の絵が飾られ、やたら活気に満ちていて、びっくりするくらい値段が安く、そして、美味しい、と思ったのを鮮明に覚えています。

 それからはだいぶそのサイゼに通いました。
 夫婦のお気に入りは「小エビのカクテルサラダ」。
 初めて食べたときは、器のふちに小エビが整列している、妙に高級感のあるサラダでした。
 それが、なんと400円台!だったと思います。

 今検索したら、現在と過去のヴィジュアルがぜんっぜん違いますね。
 (こちらのサイトで昔のメニューをみることができるみたいです。)

 「小エビのカクテルサラダ」は1997年に出たばかり、と上のサイトに書いてあるので、我々が通っていたのも、おそらくそのくらいの頃だったと思います。
 不定期にメニューに載ったり載らなかったりするのでしょうか。形を変えて今も生き続けているメニューなのかもしれませんが、現在は、私が通っていた当時の「わかめサラダ」と「小エビのカクテルサラダ」をミックスして野菜を抜いた(つまりはワカメと小エビのみ)状態の前菜になっているようです。
 ああ、今は前菜なんですね、サラダではなく。

【1/29追記】よく調べてみると今も「カクテル」が取れただけで普通に「小エビのサラダ」は健在でした。ワカメが入ってる、って私、なんの画像をみたんでしょう?近いうち、実際にサイゼに行って確かめなければと思ってます。

 今も人気のドリアも、もちろん美味しかったですが、当時はとにかく「値段に見合わない絶妙な高級感があるファミレス」というイメージでした。ファミレスはファミレスでしたが、チープな感じがしなかったように思います。
 フォカッチャは、私はたぶん、サイゼで食べたのが初めてです。
 こんなもちもちした美味しいものがあるんだと思いました。

 その後、犬を飼い始めてからはそのお店のあるエリアに行かなくなり、それと同時にサイゼにもあまり行かなくなりました。駅周辺に、ばんばんサイゼがオープンしていたのに、です。ランチの候補にあがらなくなりました。もしかしたらそれは、「小エビのカクテルサラダ」が姿を消したからだったのかもしれません。
 
 福島さんのサイゼ企画のおかげで、また行ってみたくなってきました。
 たまには夫とまたサイゼに行ってみようかと思います。
 というか今度、リアル青音色MTGをすることがあったら、サイゼ集合がいいかもしれませんね。

 ※今日はなんだか食べ物がらみの記事ばかりになりました。
 

 追記:2024.2.4 アルロンさんの「サイゼリア」じゃなくて「サイゼリヤ」だよという記事を読み、まさかと思って自分の記事を見直したら、ばっちり「サイゼリア」と書いてたので慌てて直しました。最近こういうことばっかりです。アルロンさん、気づかせてくれて、ありがとうございます!