99点と100点の違い、そしてNo.1へ

私が小学校の塾に通っていたころ、公文をやっていたからか、比較的成績は良かった。
ある日曜日の塾の帰り道、当然ほめられるだろうと思ってテスト結果を持っていったら、幸子さんから、「99点と100点の差は大きいのよ。100点を取りなさい」と言われた。

確かにそう。99点と100点の違いは大きい。
100点を取るためには、
・全て覚えたり、理解していないといけない
・解けるものから先にスピード良く解かないといけない
・ケアレスミスがないよう、確認や検算をしないといけない

できたと思っても、どこかで減点されることもある。100点をとるというのは、99点をとる2倍も3倍も力が必要なのだ。

それでは、「99点くらいにしておいて、浅く広くやる方が効率いいのでは?」と思う人もいるだろう。
しかし、それは間違いである。
なぜなら、99点を積み上げると、あとでガタが来るのだ。学校の勉強は、前に習ったものの積み重ねで出来ている。だから、99点など不完全なままに次に進んでしまうと、あなたの積み上げた知識の塔はさもろく、崩れやすくなってしまう。
後になって、勉強しているのに成績が上がらなかったり、苦手科目だと感じたりする。それは、過去手を抜いてきたから、今できないだけなのだ。
そういった時は、思い切って簡単な問題集などで、苦手なところを洗い出し、復習すると良い。もちろん100点取れるまでだ。
過去やった問題は、不思議と簡単に見えたり、爆速で出来たりするので、ちゃっちゃと終えてしまおう。

100点を狙った方が、最終的に楽になるのである。

※もしも時間がなかったり、つまずいたら、少し前に戻って薄い簡単な問題集で100点を取ると良いです。
※大学受験などでも、小学校から爆速でやり直すのもいいです。影山先生の薄いまとめなどがよいです。

99点をとって返ってきた子供になんと言うべきか。今は競争を避ける世の中だから、「99点をとって偉いね」と返すのも良いだろう。
だが、そこで、「99点をとって偉いね。でも、99点と100点の差は大きいのよ。次は100点を取りなさい」と言えること。もちろん0点でも1点でも、無償の愛情を子供に注ぐ。大切なのは「世界で一つだけのあなた」などと美化したり現実逃避せずに、客観的な評価を子供に与えることだ。すると子供は甘えずに伸びる。

そして100点満点を取れば、文句なしにNo.1だ。

No.1とNo.2は、大きく違う。
特に長い間No.1を維持することは、とても難しい。今の世の中、なんでもありだから、No.1は業界全体から模倣され、狙われる。

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