16話ー前髪、パッツンの長尾in長崎インターハイ③
インターハイ一回戦の朝。
ボクシングは試合の前にクリアしないといけないことがある。
それは計量だ。エントリーした体重でなければ失格負けだ。
しかもアマチュアボクシングは一発計量だ。
プロだと時間内で体重クリアすればいいという感じだ。
インターハイになると頭髪検査がある。
髪が耳にかかってはダメ
えりあしが長かったらダメ
前髪が眉毛こえたらダメ
髪の毛の場合はその場でチェックが入り、その場で切られる笑
長尾は前髪を切られた笑
おかっぱみたいになったな笑
試合は体重が軽い順で始まる。
アップ会場と試合会場は違う。
メインの体育館の中で試合があり、アップする人は隣の体育館でアップする。
試合順がわかりやすいようにアップ会場に大きなテレビが設置されてライブで試合を見ることができた。
その当時いたのは
まずは第1戦!赤川くん!
あんま正直覚えてないんだけど、ギリギリ負けたなという感じだった。ちょっと勝ちを取りこぼしたんじゃないかなと思えるほど、惜しい内容だった。
そして長尾くん!
村田と同じ南京都高校の向井という選手。
まーいつもの俺は調子こいて、決勝戦で広島の上林に勝てればいいと思っていた。
向井なんて聞いたことないし、こんなところで負けてたまるか!
俺の目的は日本一になることだ!
そして試合はスタートした。
相手はサウスポーで、正直俺はその時、サウスポーが苦手だった笑
しかしインターハイは半分ぐらいの選手はサウスポーだった笑
まーいつかサウスポーとやるだろうと覚悟していたので、メンタルの動揺はなかった。
試合の内容は…めちゃくちゃ相手強かった!!!!というよりは
正直そんなゆーて、相手は強くなかった笑
と言っても後半でなかなかいいパンチを2回もらってしまい、
RSC負け(レフリーストップコンテスト)になってしまった笑
以後、南京都高校の向井はプロボクシングに行き、世界タイトルマッチをしている。その当時めっちゃ強かった、ポンサクレックに負けている。
そう。長尾は優勝を狙った結果、1回戦敗退に終わった笑
そして高校生活最後となる森本さんのインターハイ。
大阪代表選手に挑むことになる。
そして信じられない光景が僕たちを待っていた。
つづく
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