20話ーぼくの夏やすみ②サメを獲りに行く
チャリで4、5時間かけていく北浦海水浴場の旅も終わって束の間、森本先輩が意味不明なことを言い出した。
シュモクザメが鳥取湾に現れたから獲りいこう!笑
どうやらインターハイで頭を打ちすぎて、脳の大切な部分がなくなったようだ。
そして、長尾は気づいたら後輩の松原と共に、日本海に向かっていた。
淀江かどこかで森本さんと待ち合わせ、いつものズッコケ3人組が揃った笑
海に近づくと気がついた。俺は水着を着ていない。
これでは海に入れない。
どこか着替えるところはないか。
そして長尾は勝手に民家の敷地に入り、水着に着替えた。
そして海にもう少しでたどり着こうとしていたその時、
ゴロゴロゴロー
雷が鳴りはじめた。
えっ雨?チョーテンション下がるわぁ
そして雨がザーザー降りだした。
海を泳ごうとしている場合じゃない。
シンプルに嵐になってきた。
そう、さすが、僕たちズッコケ三人組。
今日は台風直撃の日だったのだ。
そんなこと知る由もなく、僕たちはシュモクザメを獲りにきていた。
森本さんが、ダメだ!今日は帰ろう!!
びしょびしょになりながら、田んぼみちをキャッキャッ言いながら、走りまくる。
そしたら森本さんが大きな声で叫んだ!
森本・伏せろーーーーーーーーー!!!
長尾と松原・キャッキャしてる
森本・まじ伏せろーーーーーー!!!
この田んぼ道、俺たちしか出っ張ってるものがなかったので、森本さんが雷が落ちると叫んでいたのだ。
そんなこと関係ないわーと俺と松原。
森本を見ると田んぼ道に
もうこんな具合!顔はまじでビビりながら、
田んぼ道で、ホフクゼンシン3人。
ホフクゼンシンでなんとか駅につき、僕たちのサメ確保の旅は幕を閉じた。
めちゃくちゃ少ない夏休み。
ありがとうございました。
次は国体中国ブロックです。伝説の男、さとる出陣。
奇跡と笑いをありがとう。さとる。