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エジプト諜報機関支配下のカイロ大学―軍諜報部・中央治安部隊・情報総局の三つ巴の権力抗争

「カイロ大学声明の本質②ーカイロ大学の権力と腐敗の構造」で、カイロ大学で保管される小池百合子氏の“学生ファイル”は軍事機密であると説明した。

それにしてもなぜ、大学の中に小池ファイルを守る軍人が配置されているのか。エジプト軍部や情報部のカイロ大学への介入の歴史からその真相を紐解くとともに、権力中枢にいた小池氏の“エジプトの父”ハーテム元情報相の役割にも迫っていく。

まず、カイロ大学を目下監視・支配しているのは誰なのか説明していこう。

陸軍系人材がキャンパスを支配

カイロ大学の各門には、学生・教職員のIDを確認し、金属探知機で荷物をチェックする警備員が構えている。ここまでは日本の「警備員」とそう変わらない。問題は彼らの属性だ。

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